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平成23年1月

2011年01月31日コメントをどうぞ

1月31日(月)
*境内のロウバイの木に鳥が身を食べに来ていた。たぶんモズではないかと思う。鳥も雪の為に食べる物が少なく大変なのだろう。鳥も一生懸命なのだろうが、姿を見ていると可愛らしくほっとする。

モズがロウバイをつつく側では、雪かきが・・・。その側では、「じゃまになりますから、そんな所をウロウロしないで下さいよ~」と奥さんに言われながら、スト.ックを杖替わりに雪かきを見つめる住職が・・・。

*午後、鳥取葬祭会館さんのホールでお葬儀を勤めた。81歳での旅立ちだった。お医者さんから、「もう家で看られるのは限界ですよ」と言われるまで、自宅で奥さんが介護をされたとの事。頭が下がる思いがした。
私の場合、すぐに、”限界です”と奥さんから引導を渡されそうな・・・。
郡部の方で、お若い頃に農作業の車に野菜を積んで、「うちげがつくった野菜ですけ~、たべてつかんせ~よ」とお参りされていた時の姿を思い出した。私が子供の頃、「ぼっちゃん」と私の事を可愛がって頂いた事も思い出した。ぼっちゃんも、歳だけは大きくなった・・・。
お葬儀で木剣を振る

司会をされた方が、ちょっと動きがぎこちない私の姿を見ながら、「変われるもんなら、変わりましょ~か」と・・・。

1月30日(日)
*朝、93歳(数え歳)で元気にひとり暮らしをされている おじいちゃんから、「おしょうにんさん。腰の具わいはいかがですかな」とお見舞いと励ましの電話を頂いた。どうやら娘さんがHPを見られて話をされたよう だった。とても嬉しく有難かった。だがしかし、恥ずかしくもあり・・・。

車で出かけたが、道路は圧雪。大雪警報が出ているのに、時折晴れ間ものぞく天気だった。
景色としては綺麗だが・・・。

路地に入ると 

でもまだ、鹿児島や宮崎のように火山灰が降り積もる事を思えば、融ける雪はまだましかもしれない・・・。

1月29日(土)
*77歳で旅立たれたおばあちゃんの7回忌の法事をお勤めした。去年のお盆にお経伺った時、おばあちゃんの写真の上に孫さんが書いた”ただいま”と書かれ たハートマーク付きの紙が張ってあった事を思い出したので、「今日も、おばあちゃんが、”ただいま”って言っておられるかもしれませんね。今日はおばあ ちゃんを偲びながら、”あたりまえ”という気持を取り払い身の回りにある小さな幸せに気づく日です」などと話をした。優しく明るかったおばあちゃんの人柄 が偲ばれる法事となった。

今日の法事は行年77歳のおばあちゃん。昨日のお葬儀は行年88歳のおばあちゃん。それぞれ喜寿に米寿。2月3日の節分では、還暦・古希・喜寿・米寿と等々とお札こしらえ祈祷するわけだが、やはり人間節目の年齢があるという事か。昔の人の知恵は凄いと思う。

毎年、いや、毎日が節目だと思っていれば間違いはないかもしれない・・・。

午後、節分の買い物などでホームセンターへ出かけたが、駐車場はいたるところに雪の山。 また、明日から三度目の大寒波がやってく るとの事だが、これ以上ふったらどうなるのだろう。街じゅうどこでも”かまくら”がつくり放題!?・・・。だがしかし、最近は雪遊びする子供もあまり見か けないような・・・。

1月28日(金)
*鳥取シティーホールさんでお葬儀をお勤めした。88歳での旅立ちだった。昔お寺の隣に住んでおられた御家族で、子供の頃「やっちゃん、やっちゃん」と可愛がって頂いた御婦人だった。遺影の写真が、「やっちゃんも
、お~きくなって~」と言っておられるような気がした。銀世界の中での旅立ちだった。

*夕べテレビ番組で、BOROさんの名曲『大阪で生まれた女』は実は18晩まであって、BOROさんの書いた長編青春ストーリーな んですと解説していた。以前テレビで18番まで歌ったのを録画した覚えがあり、その事は知っていたが、なかなかおもしろかった。というか感動した。

高校を卒業する二人が、二人だけの卒業式をしようと年齢を偽ってディスコへ行き踊りあかすところからストーリーは始まる。それで♪踊りつかれたディスコの帰り~ これで青春も終わりかな~とつぶやいて~♪となる

その後、東京に行くからついてきてくれないかという誘いを断った彼女は大阪に残り、彼はミュージシャンを目指し一人東京へと旅立っていく。その後親の反対 を押し切り彼女も東京へ行き、貧しいながらも幸せな生活を送る。しかし、なかなかミュージシャンとして芽が出ず、幸せな生活は長くは続かなかった。行き詰 まった二人はすれ違いが続くようになり、やがて彼女は彼を東京に残し大阪へ帰って行く。

その後彼女は大阪で新しい出会いがあり結婚し子供も出来て幸せな生活を送る。そんな時、分かれた彼がメジャーになりコンサートを開くという事を知り、コンサート会場の楽屋へ好きだったバラの花に添えて最後の手紙を送る「夢をつかんだ人へ おめでとう」と。
♪大阪は今日も~活気にあふれ~ また どこからか~人がくる~・・・・・ 振り返ると~そこは~灰色の街~ 青春のかけらを置き忘れたまち~♪・・・
哀愁のあるメロディーにストーリーが重なり、ジ~ンと来た。

感動に浸っていると、奥さんが来て、「きょう御住職が留守の間にいつものエホバのおばあちゃんが来られましたよ~ 表紙にとても良い事が書いてありますか ら、読んでみられたらど~ですか~ ”夫婦のきずなを長続きさせるには”ですって~」と。ジーンときた感動は、一瞬にして何処かへ飛んで行った・・・。
・・・

1月27日(木)
*本堂に沢山の教箋カードを置いているが、ギックリ腰になってから今更のようではあるが、『しゃべれて 歩けて たべられる こんな幸せな事はない』の言葉が沁み入る毎日だ。

何でも出来ているうちに有難味が分かりたいものだが、のど元過ぎれば・・・。だいぶんよくはなってきたが、ギックリ腰がのど元過ぎるのはいつの日か・・・。

*しかし今年はよく雪が降る。今日の積雪は約40センチ。私が雪かきを出来ないので境内は雪に埋もれ・・・。
雪をかぶる境内の浄行菩薩

ちなみに、曲名に『雪』のつく歌をあげてみると

*イルカ『なごり雪』   *コブクロ『雪のふらない街』 *小柳ルミ子『雪あかりの町』 *アダモ『雪が降る』 *中島美嘉『雪 の華』 *吉田拓郎『外は白い雪の夜』 *吉幾三『雪国』 *ジェロ『海雪』 *レミオロメン『粉雪』  *ゆず『みぞれ雪』 *ドリームカムトゥルー 『スノーダンス』 *などなど数知れず。
名曲の数々だが、ロマンチックな歌が多く、曲をつくった方に、「雪の怖さはそんなもんじゃ~ないよ~」と教えてあげたくなる・・・。

1月26日(水)
*夕べのアジアサッカー日本対韓国戦はなんとも凄い試合だった。野球好きな私だが、サッカーの醍醐味を堪能し、PK戦でのゴールキーパー川島選手のスーパーセーブには思わず「よっしゃ~!」。ギックリ腰の身としては、元気に走る回る選手がうらやましく見え。

しかし、野球と違い45分間試合が続くので、ちょっとトイレに行っている間に同点となった得点シーンを見逃してしまった。次回のオーストラリア戦は、ちゃんと前もって・・・。29日の決勝戦の試合開始時間が遅いのが気になるが・・・。

*今日から三日間本当なら、氷ノ山スキー場で県立東高校のスキー研修のインストラクターを勤めているはずだった。だがしかし、ギッ クリ腰の為あえなく・・・。ドタキャンとなり迷惑をかけてしまった。スキーウエアーも新調し、高校生とのふれあいを楽しみにしていたのに残念で。
氷ノ山スキー学校のお手伝いをしてかれこれ10数年になるが、ギックリ腰によるドタキャンは初めて、以後このような事の無いように心したい。が・・・。

去年のスキー研修

ギックリ腰を防ぐよに普段から体を動かすように心がけたいが、いつも「焼跡のがまぐち(口ばっかり)」。財布の事を”がまぐち”という事がわかる人間は古い人間か・・・。口の運動はいつも万全だが。

1月25日(火)
*朝起きるとまたもや雪景色。ギックリ腰で雪かきは出来ず・・・。ベチャベチャの雪でじきに融けそうなので、開き直り雪景色を楽しむ事にした。が、玄関の方で奥さんが雪かきするスコップの音が聞こえてきた・・・。
庭の雪 見ているだけなら綺麗ですむが・・・。

庭のサツキが雪に埋もれつぶれたようになっているが、へんにつつくと逆に折れるらしい。そのままにしておくと、ちゃんと元通りになるとの事。サツキの強さを見習いたい。ギックリ腰が元に戻るのはいつの事か・・・。

天気予報で、今年の桜は早いなどと気の早い事を言っていたが、桜の木もこの寒さをじっと耐え綺麗な花を咲かす準備をしているという事だ。これまた見習いたい。が・・・。

*来日していた朝青龍が力士のケンカ騒動に、「常識ないのかね~。オレには考えられない」と発言したらしい。こちらは見習いたくない。

1月24日(月)
*20日の大寒から、夜に『寒行』のお勤めをしている。昔はうちわ太鼓を叩きお題目を唱えながら街を歩く寒修行をしていたものだが、近年は横着になって本堂だけでのお勤めとなっている。

日蓮宗では、お経が太鼓の音にのって遠くまで届くようにと、大太鼓を打ちながらお経をよみお題目を唱えている。だがしかし、太鼓の音が遠くへ届く前に、ギックリ腰にドンドンと届き・・・。

大寒から寒のあける節分までの「寒中」は一年を通じて一番寒さが厳しく人間が生活するのが大変な時期。そこで昔の人はこの厳しい時期にあえて外へ出る寒修行をして気力を養いこの時期を乗り切ろうとしたのもだ。

昔は暖を取る方法は火鉢か囲炉裏くらいのもの、ところが近年は、文明の利器のお陰で「寒中」である事を意識することなく温かく生活 出来るようになった。有難いことではあるが、自然の厳しさへの実感が薄れ・・・。今年は厳しい寒さになっているけど、そのうち「寒中」は死語となるかもし れない。

「寒中にはな~、チュウハイを飲んで温まるのがえ~で~。寒中ハイだ」。と言った知人がいたが、くだらん話だ・・・。

1月23日(日)
*法事に来れれた方が私の姿を見ながら、「おしょ~さん、どうされました~」と。「はぁ~、ギックリ腰になりまして~。お恥ずかしい事で」というと、「わっはは~。そりゃ~大事にしなんせ~」と。どうやらギックリ腰は笑われる定めにあるようで・・・。

「去年、車いすを寄付して下さった檀家さんがありまして。その時に一番最初に誰が乗るかって話になりましてねェ。冗談で私かもしれませんよ。と言っていたら、冗談がその通りになりまして~」というと、また大笑い・・・。本人は笑いごとではないのに・・・。
・・・

*今回の法事のお施主さんは、体の具わいが悪く来る事が出来ず、二人の娘さんは遠方で来られず、結局鳥取におられる親戚の方が4人 で勤められた。法要後、施主さんの意向(御自分も体が思うにならず、離れて暮らす娘さんは結婚しておられず)で永代供養の相談を受け、いろんな選択種があ る事を話したが、何とも・・・。体が思うにならなくなりいろんな事を考えられるようになったとの事だったが、問題なのはまだ元気な娘さん達がどのように考 えておられるかだ。

話をしながら、夕べNHKの番組で見た、核家族が進み、血縁が薄れ、近所付き合いも薄れ空き家が増え、無縁社会に・・・という現実が思い浮かんだ。無縁社会はいずれ無縁仏社会に・・・。

1月22日(土)
*今年の冬は寒いので嫌な予感がしていたが案の定、ギックリ腰になってしまった・・・。原因は「雪かきが大変で」という事になっているが、ほかにも思い当たる事が多々あり・・・。歩行困難となり家庭内の看護師さんから要介護2!?の認定を受けた・・・。

今日は若桜町の蓮教寺法事を受けており、介護者(奥さん)同伴で若桜へ行った。若桜町はかなりの積雪だったが、お施主さんの息子さ んが雪かきをしてくれており大助かり。お寺の行事や維持管理で大変お世話になった方での法事で、お参りは親子お二人だったが、「おしょ~にんさん。なんで すだいな。そのかっこは~」という故人の賑やかな声が聞こえてきそうな気がした。
雪に埋もれる蓮教寺のお墓

昨日石破漢方院さんで針治療をうけ少し落ち着いていたが、若桜往復60キロがこたえたのか、帰ると介護度が3!?にあがった・・・。

お会いする方々が、笑顔で、「ありゃ~大変ですな~」と。御本人は笑いごとではないと思っているのに・・・。でも”自業自得”・・・。

1月21日(金)
*友人のお父さんが亡くなられ葬儀に参列した。『まごごろ庵』さんでの会館葬 で大勢の方々に見送られて極楽浄土へ旅立たれた。喪主の友人が、「少し強引なようなところがあった父でしたが、それが功を奏し礎となり今日があるのだと思 います。沢山の方々にお世話になりました」などとお礼をのべ挨拶されるのを聞きながら、少し上を向き加減で微動だにせず車を運転しておられた在りし日の姿 を思い出した。立派な挨拶だった。

遺影の写真が友人にそっくりだったので、「だんだん似てくるな~」というと、「お互い様だけ~」と返事が帰って来た・・・。

導師を勤められたお寺さんが式の後、「お葬儀には二つの意味があります。一つはお世話になった事への感謝を込めた御礼。そしていま 一つは、故人は極楽へ往生されそこで修行を積まれ、また私達の済度の為に帰って来られます。ですから皆で極楽への往生を願う事です」。などと話をされてい た。

今回も、いつもと違う立場でお葬儀に参列し、なにかと勉強になる事が多かった。

1月20日(木)
*気象情報会社「ウエザーニュース」のアンケート調査によると、初詣の御賽銭の全国平均額は149、3円との事。日本一太っ腹なのが福島県民で238、9円。もっとも財布のひもが固いのが徳島県民で90円。

男女別では、男性の平均が168、2円で女性は135、8円。年齢が高くなるほど御賽銭の額が多くなる傾向があり、60代以上の女性の平均が241、7円で20代女性がもっとも少ない78、4円。

ポンと御賽銭箱に賽銭を投げ入れて、どれだけの願い事がかけられた事だろう。神様仏様も大変だ・・・。

神社の賽銭箱などには『喜捨』という言葉が書かれている。御賽銭をする事によって執着を捨て、喜びさえも捨てると言う事だ。なので、捨てるものが多ければ多いほど良いという事になるが・・・。執着も喜びもなかなか捨てられない。

1月19日(水)
*昨夜たまたま付けたテレビで、エドはるみさんがモデルとなって若返るメイクの実演をしていた。左右の耳の横の髪の毛を一つまみ後ろへ引っ張りそしてくくる。そうすると目じりが引っ張られシワがのびて若く見えるとの事。

なるほど~と思いながら見ていると、それを見ていた奥さんが髪の毛を引っ張り始めたので、テレビに目をやりながら、「だいたい なぁ~、そんな事してごまかしたってなぁ~・・・」。などと言いたい放題しゃべっていると、「誰に向かっておっしゃっているんですかぁ~」と。「今、この 部屋にはな~、残念ながら二人しかおらんだが~」と言うと、部屋の中に寒気が下りてきて家庭内の冬型が一気に強まった・・・。思わずストーブの温度を上げ た。
口は(も!?)災いの元・・・。

1月18日(火)
*2月3日の『節分祭』の厄歳札をつくっている。このお札を本堂に祀り大寒の20日から節分まで毎日夜「寒行」(お経を読み祈願する)をお勤めする事になる。

このお札は学成寺オリジナルのお札で、木札に経文と名前と歳を書き、幣束を張り、紙札を張り重ね、仕上げに白い紙で覆い水引をかけるという工程で結構手間がかかる。
お札が出来る工程

という事なので、この有難いお札が全部出来上がる頃には肩コリが・・・。

ようやく冬型が緩み晴れ間がのぞき、お日様の有難さをしみじみと感じる一日だった。

1月17日(月)
*夕べ、洋風居酒屋『モッブスフェローズ』で『Dos Lu Na』(ドスルナ)というジャズ・ファンク・のライブを聞きに行った。ジャズギタリスト荻原亮とセッションベーシスト坂本竜太にゲストドラマー小松伸之が加わったユニットで、外は吹雪で寒い夜だったが、会場は熱気でムンムン。

ファンキーで時にギターのようにベースを操る坂本さんの豪快なベースに繊細な荻原さんのギターが絡み、それを迫力の小松さんのドラ ムがリズムを刻む凄い演奏だった。やっぱりこの手のジャンルは生で聞いてこそ、迫力に圧倒された。会場も大盛り上がりで、寒さを忘れる楽しいひと時だっ た。
しかし、こういう演奏には約束事があるわけだが、どうやってコミニケーションを取っているのか、素人にはサッパリ分からない・・・。まさに”あうん”の呼吸なのだろう。
記念写真  テレキャスター

ライブの帰り道道路は会場の熱気とは裏腹、凍結してカチカチだった。

1月16日(日)
*朝玄関を開けると吹雪で粉雪が舞い約30センチの積雪。またも予報通り寒波到来。いつもカラオケで熱唱(絶叫)するレミオロメンの名曲『粉雪』が思い浮かんだ。
♪粉~雪~ 心まで白く 染められたなら~♪。心が白く染まる前に、雪かきの事を考えると、頭の中が真っ白になった・・・。

*午前中月回向に伺った檀家さんが、「おしょ~にんさん、この雪の中大丈夫でしたかな、すんませんな~」と。さらに、「でも、おしょ~にんさんは、どこへでも行かれますけ~な~」と。確かに・・・。道路は凍結し真っ白だった。

最高気温1℃、冷蔵庫の中にいるような一日だった。心が白く清らかに染まる日はいつの日か・・・。

1月15日(土)
*智頭町の吉祥寺さんで営まれた『おひまち年頭祈願祭』に出仕し総勢7人のお坊さんでお勤めした。心配していた雪も降らず、大勢のお参りで賑やだった。

毎年お勤め前にお話をさせてもらっており、御住職から、「鳥取市の学成寺さんです」と紹介してもらったので、「どうも、鳥取の伊達 直人です~」と挨拶したところ、大笑い・・・。「今日は、心の中にあるあ.”当たり前”を取り払う日です。当たり前を取り払うと隠れていた小さな幸せが一 杯見えてきます。みんなで伊達直人になりましょう~」などと話をさせて頂いた。

御祈祷を終え食事を頂きながらお坊さんどうし話が盛り上がった。学生時代の本山での小僧生活の時の話になり、あの時はどうだった、 こうだったとあたかも昨日の事のようにリアリティあふれる話になった。30年前の話だ・・・。今した事が分からないのに・・・、よくあるパターンだ。「皆 それなりに歳を重ねたという事ですね~」と大笑い。

学成寺の行事も吉祥寺さんのようにお参りが多くなればと・・・、御利益を預かりたい・・・。

明日に掛けて、大雪との予報。この予報はハズレてもらいたい。

タイガーマスク 1月14日(金)
*連鎖反応というと、たいがい悪い事の方が多いが、このたびの伊達直人を名乗る善意の連鎖反応には感動した。しかし、ついには星飛馬とか伊達正宗とか仮面ライダーとかアンパンマンまで出始めて・・・。

そもそもタイガーマスクは、

孤児院で育ったタイガーマスクこと伊達直人は、動物園でケンカしている時に悪役レスラー養成機関である「虎の穴」にスカウトされ悪役レスラーとしての教育を受け冷酷な反則ファイトを見に付けて暴れまくる。

だが、自分が育った孤児院が多額の借金に苦しんでいるのをしり、自分がタイガーマスクである事を隠したまま自分のファイトマネーで借金返済を申し出る。

そのため、「虎の穴」への上納金が払えなくなり、自分に憧れる孤児院の子供達の為にもと、組織を裏切り「虎の穴」の掟である悪役レスラーの肩書を捨て、孤児院を支援するようになる。

「虎の穴」は裏切り者のタイガーマスクを抹殺する為に、「虎の穴」出身のレスラー達を送り込み次々とタイガーマスクに襲いかかるが、タイガーマスクこと伊達直人は正義のパンチをぶちかまし悪役レスラーを蹴散らしていく。

というのが、「タイガーマスク」のあらすじ。小学生の時、悪役レスラーの凶器攻撃に耐えるタイガーマスクにドキドキしながらテレビに夢中になった事を懐かしく思い出す。なので、星飛馬やアンパンマンではおかしなことになる、左門豊作ならまだ分かる気もするが・・・。

子供心に自分もタイガーマスクのように強い正義の味方になりたいとあこがれたものだ。お陰で今や、立派!?な”タイガース・マスク”となった・・・。

近年の世の中の乱れは、マンガの中でも”正義の味方”のヒーローが登場しなくなったせいかも・・・。

伊達直人にあやかり、管直人さんも覆面でもかぶって正義の味方となってもらいたいが・・・、上っ面の内閣改造よりも人間面での改造を求めたい・・・。

祈願祭 1月13日(木)
*市内の清照寺さんの『星祭り年頭祈願祭』に出仕した。毎年この日に営まれている祈願祭で、6人のお坊さんでお勤めし加持祈祷を行った。

御祈祷を受けられる方が、自分の前の人が着けている輪袈裟(檀信徒用の簡素な袈裟)がねじれていて直しておられた。が、その直して あげている方の輪袈裟もねじれていて、後ろにいたお寺さんが直してあげていた。そのお坊さんの・・・てな事はなかった・・・が。私のは大丈夫だったろう か・・・。とにかく自分の姿というものは分かりにくいものだ。と勉強になった。
御祈祷

*午後清照寺さんから帰ってから、脚の筋肉痛は何故か無いものの、首から肩さらに腰がパンパンに張りしんどかったので「石破漢方院」さんへ針治療にいっ た。先生が「よくこってますが、針はきつくないですか~、大丈夫ですか~」と聞いて下さるので、「家に帰ると、針よりもキツイ奥様が・・・」というと、 「ま~何をおっしゃいましょ~に」と笑っておられた。が、私には笑いごとではないと・・・。

スキー 1月12日(水)
*今日は日本にスキーが伝わって100年目との事。100年前は羽織ハカマで杖を持っての滑走だったらしい。

という事を、「ハチ北高原スキー場」で友人と今年初滑りに行った帰りにニュースを見て知った。今日の「ハチ北スキー場」は、一日中 吹雪(行ったのは午後から)で視界は悪くゲレンデも新雪でザクザクの悪コンディション。「やっぱり、普段の行いだなぁ~」と言いながら、スキーを数本滑っ た後、スノーボードに履き替え、二人の不良中年親父はゲレンデコンディションをものともせず・・・。

さすがにクタクタになった。やがて来るであろう筋肉痛が恐ろしい・・・。
吹雪で道路も視界が悪く

昔話 1月11日(火)
*外出から帰ると、久しぶりに学成寺の庫裡をたてられた大工の棟梁さん夫婦が来ておられ母と話が盛り上がっていた。80歳を過ぎておられるが、曾孫さんのお世話で忙しくしておられるとの事。

誰が、あ~言ったとか、あの時はどうだったとか細かな臨場感あふれる話で盛り上がっていたので、最近の事かと思いきやなんと30年 から50年前の話だった。棟梁の奥さんが、「おしょ~にんさん、昔の事は、よ~覚えとりますだけどな~、今した事がわからんですが~。困ったもんです わ~」と。さらに、「家におったって、話をすりゃ~しませんのに、今日は良かったですわ~」と言う事で話が落ち着き、昔話でスッキリされたのか笑顔で嬉し そうに帰って行かれた。私も、「今の事が、分からんで、よく怒られます~」と言いながら笑顔で見送った。

この記憶力の凄いパワーを何かに活かせたら・・・。

夫婦ケンカ 1月10日(月) 成人の日
*先日あるお寺さんのHPに、「夫婦喧嘩をしなくなる方法」というのが書かれていた。それは、我が家の奥さんを隣の奥さんと思いなさいというものだった。

隣の奥さんだったら、御飯を作ってもらったり、洗濯をしてもらったりしたら、有難う御座いますお世話様です。となる。これが我が家 の奥さんだったら、当たり前でお礼を言う事もなく、それどころか文句の一つも言っているかもしれません。とつづられていた。なるほど~と思った。

そこで、我が町内にはお寺が五ヶ寺があるので、我が家の奥さんに、「私を隣のお寺の御住職だと思いなさい」と言ってみようかと・・・。かなり勇気がいる・・・。

*今日は成人の日。自分はというと二回目の成人式も、と~に過ぎ、三回目の成人式(還暦か!?)に向かって日々悪戦苦闘・・・。気分はまだ一回目の成人式のつもりだが、奥さんからは、「やっている事もです~」と言われそうだ。隣の御住職と思っていても・・・。

1月 9日(日)
*午前中若桜町の蓮教寺で法事を勤めた。お施主さんの御両親の年回 が今年それぞれ大祥忌(三回忌)・33回忌(父)をむかえられ、一緒に供養を勤められた。御命日も同じ10日(1月と2月)だった。「御縁というものはそ ういうものだと思います」と、お話しした。さらに、「今日は”当たり前”という事を取り除いて、”当たり前”に隠れて見えなく気付かなくなってしまってい る沢山ん小さな”幸せ”を見つける日です」などとお話をして法事を終えた。

若桜町には珍しく晴れ間がのぞき寒くはあるが、穏やかな日和だった。33回忌のお父様はお目にかかった事は無かったが、行年85歳 のお母様の方は、まだお若い頃(といっても60代だったか)お寺の行事にお参りされちょこんと笑顔で座っておられた小柄な姿を思い出した。月日の経つのは あっという間だ・・・。

*午後は学成寺で、『初大黒天神祭』を勤めた。甲・子(きのえ・ね)の御縁日は一年に6回あるが、今日が最初の御縁日。

↑学成寺の大黒さんと持って来られた各家で祀られる大黒さん

お参りの方々も高齢化し、段々お参りが少なくなっている。宗門内でもよく「信仰の相続」という事が取りざたされるが、なんとも・・・。
お勤め後は賑やかにティータイム

1月 8日(土)
*若桜町の蓮教寺で『年頭祈願祭』を勤めた。5日に雪かきをしたのに、新たな積雪が約30センチ。お陰でまず雪かきとなった。御祈祷を勤める前にヘトヘトに・・・。雪のせいか、お参りも少なく・・・。
御祈祷のあと、「毎歳が生まれて初めての歳です」。「毎日が生まれて初めての日です。今年もいろんな事があると思いますが、前向きに明るく頑張りましょう」などと話をして、祈願祭を終えた。

雪かきをしていて、ふと妙見堂の上り口を見ると、雪かきで悪戦苦闘する人間をあざ笑うかのように野良猫ちゃんが心地よさそうにたたずんでいた。野良猫には野良猫の悩みもあろうが・・・。
縦の黒い線は影

しかし、2006年の大雪の事を思うとまだかわいいものかもしれない・・・。
同じ場所の写真
2006年1月8日の大雪          今日の雪

1月 7日(金)
*80歳で旅立たれたおばあちゃんのお葬儀を勤めた。4日の朝起きてこられないので、起しにいったら、無くなっておられたとの事。とても元気なおばあちゃんで、暮れも家業の蕎麦屋さんを手伝っておられたそうだ。
元気で明るく朗らかで笑顔の素敵な方で家業の蕎麦屋さんの看板娘ならぬ看板お母さんだった。お会いすると、「おしょ~さん。おしょ~さん~」と言って下さった明るい笑顔が偲ばれた。
遺影の笑顔が沢山の人にお別れを告げておられるようだったが、家族の方々の心痛を思うと、胸が痛む思いがした。

「人の命は無常なり、入る息は、出ずる息を待つ事なし・・・まずは臨終の事を思うて、多事をなろうべし」、人の命は常では無いですよ。極端な事を言うと、 今吸った息が次の瞬間ちゃんとはけるという保証はありません。人間の命というものはそういうものです。いつその時を向かえても悔いのないよう毎日を過ごし ましょう。という日蓮聖人の言葉をかみしめながらお勤めさせて頂いた。

年頭におばあちゃんが、”一番大切な事を教えた下さった”と思う事が出来れば、今年は例年以上に命ある有難さをかみしめる良い歳に なるはずだし、それが何よりの供養になるわけだが、なかなか・・・。受け入れがたい厳しい現実を受け入れ、次につなげる事が出来るような手助けをさせて頂 くのが我々お坊さんのはずだが・・・。これもなかなか・・・。力足らず・・・。

1月 6日(木) 小寒
*ピンポ~ンと玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、いつも来られる『エホバ』のおばあちゃんだった。私の顔を見るなり、「あ~今日は、居られましたか。お会い出来て良かったです~」と。早速聖書をめくり・・・。

仏教の事についても書かれていますので、読んでみて下さいと、『神を探求する人類の歩み』という固い表紙の本をもらった。ちょっとページをめくってみると、

以下抜粋、《ジェフリ。バリンダーという人が自書「世界宗教ー古代から現代までの歴史」の中で、「いろいろな宗教を研究する事は、 必ずしも自分自身の宗教に対する背信行為ではなく、むしろ他の人が実体をどのように究明し、またそのような研究によってどのように豊かにされてきたかを知 る事により、自分自身の信仰を広くする事が出来るかもしれない」とのべている通りです。知識は理解を生み、理解は事なった見解を抱く人々に対する寛容な態 度を生みます。》

と書かれていた。このへんはなるほど~と思った。私の寛容な態度がここに書かれていたか~と。

しかし、この雪の中お寺にまで入ってくる行動力はたいしたものだ。感心する。

以前、学成寺の檀家さんが、「うちにも来ましてな~。うちは昔からの日蓮宗ですってはっきり答えたです。そしたら、、その昔から信仰しておられる日蓮宗は どんな教えですか。と逆に尋ねられましてな~。答えれなんだですが~」と言われた話を思い出した。檀家さんに教えをちゃんと伝えらていない住職の顔が見て みたいと思った・・・。

今日から『小寒』だが、頭の中まで”小寒”にならないようにしたい・・・。

1月 5日(水)
*夕べ、帰省中の娘と久しぶりにシダックスに行った。全国採点で1人 中一位(全国で何人歌って何位かが出る採点)を連発し熱唱につぐ熱唱!?で歌いも歌ったり二人で60曲(1人30曲)・・・。それでも帰りの道中、「ま だ、歌い足りんな~」・・・。連日の雪かきの疲れが飛んで行った。

*今日は若桜町の蓮教寺へ雪かきに行った、市内の石材店さんにお願いし小型のユンボをトラックで運び、境内の雪かきをしてもらった。私も大型のスコップで せっせと雪かき。お陰さまで境内は参道が通れるようになり車も置けるようになった。が、夕べ飛んで行った雪かきの疲れが、飛んで帰って来た・・・。
明日はまた強い寒気が入り大雪の予想との事。も~かんべいしてもらいたいが・・・。
みるみる雪の山が

*お寺に着いた時、蓮教寺の前の道で、おばちゃん二人が立ち話をしていた。「足がいと~て、曲がらんでいけんだが~」「でも畑は しょ~んさるでしょ~」「さ~あ、なんとかな~」・・・と。雪かきをしながら、ふと見るとまだいた。延々約45分の立ち話・・・。カラオケの60曲も凄い が、気温2度の中での45分の立ち話。これも凄い・・・。このパワーを雪かきに・・・。

1月 3・4日(火)
*2日の午後から車で福山市へ出かけ3日の夜帰って来た。黒尾峠を越え美作ICから中国道にのり福山東ICで下りたが、岡山道の総社の手前あたりまで日陰には雪が少し残っていた。
岡山道から見える「最上稲荷」さんへ続く道路は大渋滞しているのが見え、大みそかのテレビで、この地区だけは年賀状を12月31日に配達するというニュースを見たが、なるほど~と思った。
ようやく撮影に成功! 1000円料金

帰り道、福山ICから山陽道に乗ろうとしたら、「笠岡~岡山渋滞25キロ」の案内が。”ひかえおろ~”と印籠の如く立ちはだかっていたので、慌ててUターンし国道313号(通称ロマンティク街道)から岡山道の有漢ICへのルートを取り無事雪の残る鳥取へ帰って来た。
有漢IC近く山間部の町を走行中、山裾にに見事なイルミネーションを見つけ、停車して思わず合掌!?撮影した。かなりの大きさだった。「やっぱり阪神ファンはおかしい・・・わ~」。と感心するやら、あきれるやら・・・。

しかし、何で”渋い 滞る”と書いて渋滞何だろうと思うが、よく分からない。高速道路では道路公団ごとに渋滞の定義が定まっているらしく、日本道路公団では、「時速40キロ以下で1キロの車列の延長が15分以上続いた時」となっているが、これもなんだかよく分からない。

ちなみに、日本の渋滞の最長記録は、1995年12月27日名神高速から、東名高速愛知県豊川あたりにかけての154キロとの事。 第2位は1990年8月の中国自動車道山崎ICから名神瀬田までの135キロ。これは割と身近な場所だ。こうなると一般道路を走った方が早いのではと思う が、これもよく分からない・・・。

25キロの渋滞など、かわいいものかもしれない・・・。
家庭内の動きも滞らないようにしたい・・・。

*福山で生後5日の可愛い赤ちゃんに御面会した。泣きだすと顔が真っ赤になり、「だけ~赤ちゃんっていうだでな~」。おしめを替えるのを取り囲み、「ちゃんと、ついとるで~」と賑やかに・・・。

みんなが、こんな時があったはずだが・・・。

1月 2日(日)
*今回の山陰地方の大雪は、ゲリラ豪雨ならぬゲリラ豪雪だと思った。車 や電車が止まっているうちに、雪が降り積もり立ち往生。大山スキー場では、4・5日前は雪が無くて滑走不可だったのに、一気に2メートルを越える積雪とな り滑走不可。”過ぎたるは及ばざるが如し”・・・。

80センチを越えた米子市寺町のJ成寺さんに電話して様子を聞いたところ、「雪が多すぎて雪かきも出来ん。も~玄関から出られん わ~。孤立しとる~」との事。「私も時々家庭内で孤立してますが~」と言いながら、雪かきで体を痛めないように気をつけましょうと励ましあった。

*今年も沢山の年賀状を頂いた。その中に宛名書きは手書きで丁寧に書かれていたけれど、裏面が白紙のものがあった。

私も以前、お寺の行事の案内状を出した中に一枚だけ、宛名だけ書いて裏を印刷せずに出していた事があった。その時は、受け取った檀 家さんが、「これを出されたのは、ひょっとして学成寺さんじゃ~ないですかな」と檀家さんのおばあちゃんが持って来られた事があった。その時は恥ずかしい やら、みっともないやら・・・。

だがしかし、今回差出人は不明のまま・・・。私が出した年賀状は大丈夫かと、ちょっと心配になった・・・。

本堂にて

1月 1日(土) 元旦
*大みそかから降り続いた雪は大雪となり、雪不足だった大山のス キー場では一気の積雪で2メートルを超し、雪崩で亡くなられる事故が発生し大変な事になった。大山町の国道9号線では600台が雪で立ち往生し1000人 前後の人が車内で年越し。JRも倒木で停車した特急が立ち往生、出動したラッセル車が脱線し、乗客が130人が車中泊。いずれも1日の午後4時現在立ち往 生のままとの事。大自然の脅威を実感する年明けとなり、無事に家の中で年越し出来た喜びを感じながらの元旦となった。

積雪60センチを越えた学成寺の境内もとても人力では手に負えない状況になり、知り合いの方にお願いしユンボで除雪して頂いた。夕べからの雪かきで体はガタガタ・・・。

そんな中、午前10時頃から、お参りに来られた方から順に、御祈祷を勤めた。今年辛(かのと)・卯(う)歳の話や、吉田拓郎さんの 「ローリング30」(ローリングサーティ)の歌の中の歌詞、♪ついてくる世代に恥じないように 届かない世代に恥じないように 飛び立つ鳥になれ♪という 歌詞を紹介し、自分より若い人にも、年上の人に対しても恥じない生き方をしましょう。とお話しさせて頂いた。だが、これが難しい・・・。

家族づれやペットのワンちゃんづれのお参りもあり、賑やかな元旦だった。
リンちゃんとビリーくん

リンちゃん(6ヵ月)とビリーくん(9才)のワンちゃんは、とても大人しくお行儀がよかった。娘に「あんたも見習ってもらわにゃ~いけんな~」と言っていると、「なによ~るだぁ~。おと~さんもだが~」と・・・。今年も思いやられる・・・。

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