今月の言葉

素朴な質問

2021年09月01日コメントをどうぞ

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NHKラジオの『子供科学相談室』の子供達の素朴な質問はとても勉強になります。

小学3年生の男の子が質問します、『死んじゃった人はどこ行くんですか?』(志村けんさんの死をきっかけに)

先生が答えます。「これはとても難しい質問ですね。ハッキリ言ってしまうと本当の事は分かりません。でもちょっと考えてみましょうね。人は生まれた以上いつか必ず死ぬじゃない。だから死ぬという事からは逃れられないの。だから古くから人が考えてきた事は“死ぬまでをどう生きたらいいか”ってことなの。だから生きている時の事が、死後の世界にも繋がるという事みたいですよ」

「志村けんさんは亡くなっても、ゆうま君の心の中に生きていてくれると思うのね。誰かの心の中に生き続けるという事。それが死後の世界を恐れないで生きられるという事かなって思っています」

「せっかくゆうま君が質問して下さったのに、分からないというのはごめんなさいね。でも本当に分からないの。大切なのは亡くなった人を思い続ける事だと思いますよ。亡くなった人はお空の上か何処かは分からないけど、残された私達がその人を思い続ける事によってその人もいつまでも、人の心の中に生き続けるのではないかなと思います。ゆうま君が大きくなって大事な人が亡くなった時、先生の話思い出して下さいね」

はっきりと「分からないの」と答えられる先生は素晴らしいと思いました。分からない、結論の出ない事を考えて悩むのではなく、今日一日どうしたら笑顔でいられるか分かる事を考え、毎日をイキイキと生きたいものです。

留守番

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「お盆にはご先祖様はおうちに帰って来られているんですからお墓にお参りしても留守じゃないんですか」と尋ねられました。

昔の人は、「お墓は私達が様子を見ておきますから、安心してお家に帰っていて下さいね」という気持ちを込めてお墓にお参りしていました。なのでお盆のお墓参りには留守番の思いが込められていたという事です。

留まって守る書いて「留守にする」と言います。自分たちは外出して家に誰もいないように見えますが、家には姿こそ見えませんが「留まって守って下さっているご先祖様がおられるとう事です。

『盂蘭盆』とはインドの古い言葉で、自分勝手な行いは必ず自分に帰って来て大変な苦しみを受ける事になるという事を表す言葉です。

なので普段の生活を省みて明日からの事を考える大切な機会がお盆です。

命を繋いで下さったご先祖様に感謝し、これからの事考える有意義なお盆を過ごしましょう。

 

ギターは弾かなきゃ音が出ない

2021年07月01日コメントをどうぞ

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ギタリストでエレキの神様と呼ばれた寺内タケシさんが82歳で亡くなられました。

以前鳥取市河原町の体育館で行われた『寺内タケシ ブルージンズ』のコンサートに行った時の事です。

曲の合間のおしゃべりで寺内タケシさんが、「私は60年近くギターを弾いてきましたが、最近ようやく分かった事があります」と言われました。一体どんな事が分かられたんだろうと思って聞いていると、寺内タケシさんは「それは、ギターは弾かなきゃ音が出ないってことです」と。

確かにそうだと思いながら聞いていると、何事もやってみなければ分からない。先ずは行動あるのみだというようなお話をされ、なるほどその通りだと感動した事を思い出しました。

やはり、その道を極めた方の言葉は心に響くものがあります。

今は、コロナ禍で動く事を制限される言事が多いですが、やはり何事もやってみなければ事は始まりません。なんとか身の回りの出来る事をやってみて元気に過ごしたいものです。

やまない雨はない・・・

2021年06月01日コメントをどうぞ

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今年は例年になく早い梅雨入りとなりました。

『止まない雨はない』という言葉があります。

でも、やんだ雨もまた降る時が来ます。

大切なのは、雨がやんでいるうちに、次に降る雨に備える準備をすることです。

人生、雨の日もありますし、風の日もあります。そして晴れた日もあります。そんな日々の繰り返しです。

日々の準備を怠らず梅雨の季節を元気に明るく過ごしたいものです。

レンゲ草

2021年05月01日コメントをどうぞ

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田植えを前にした田んぼに『れんげ草』が綺麗に咲いているのを見ると毎年師”僧僧多聞”さまの話を思い出します。

師僧曰く、「私が子供の頃母が“お前はレンゲ草におなり。れんげ草は田んぼの肥やし、家畜の餌です。お前のような人間でも、世間様の肥やしとなって人様のお役に立つように努力すれば、この世に生まれてきた甲斐を見つける事が出来るというものです」と。その言葉が素直に心に入った私は、それ以来レンゲ草の人生を歩んできた」と語っておられたました。

そんな『れんげ草』の花言葉は『実り多い幸せ』。田んぼの肥やし、家畜の餌である『れんげ草』が『実り多い幸せ』とは、なるほどと思います。

私達も『れんげ草』のような人間になりたいものです。

花まつり

2021年04月01日コメントをどうぞ

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4月8日はお釈迦様の誕生日『花まつり』です。

お釈迦様は約2500年前の4月8日にお生まれになりました。この時、甘露の雨が降ったとか、生まれてすぐに7歩あゆまれ「天上天下唯我独尊」と言われたとか伝えられていますが、甘茶の雨が降る訳もなく、生まれてすぐに人間が歩ける訳がありません。

お釈迦様はお母様のマーヤ夫人が里帰り出産の旅の途中、急に産気づかれ早産による難産でお釈迦様を出産されました。そしてマーヤ夫人は7日後に亡くなられてしまいます。甘茶は薬として使われ、7歩あゆんだとは7日後にマーヤ夫人が亡くなった事を表し、「天上天下唯我独尊」とは、この世の中に自分という命はたった一つしかなく、かけがえのない尊い命という事を伝える言葉です。

このようにお釈迦様の誕生には悲しい出来事がありました。やがて成長されたお釈迦様はその事を知りたいそう悲しまれますが、それをきっかけにこの世に授かった尊い命をイキイキと生きる為の情報を発信する聖者となって行かれます。

お釈迦様の誕生を通して、ひとりひとりがかけがえのない命を頂きこの世に生まれてきた事を共に喜びあい毎日を送りたいものです。

ななゆき

2021年03月01日コメントをどうぞ

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1月は行く、2月は逃げるという事で、3月を迎えました。

「節分過ぎて“ななゆき”」という言葉をよく耳にします。

節分を過ぎても、まだ7回雪が降らないと暖かくならないと思われていますが、“ななゆき”の“ゆき”は降る雪の事ではなく、何処どこへ行くの“行き”との事です。

“一行”は一週間の事ですから、“七行”は一週間が七回行く、七×七で四十九日という事です。

雪が七回降るのを数えていても、いつになったら暖かくなるかわかりませんが、節分過ぎて立春から一週間が七回四十九日経つとちょうど『お彼岸』が明けます。そこで『暑さ寒さも彼岸まで』という事になるわけです。昔の人はうまい事言ったものだと思います。

気温も暖かい日が増えてくると思います。コロナ禍で大変ではありますが、心も暖かく過ごしましょう。

そんあ時代もあったねと

2021年02月01日コメントをどうぞ

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🎵そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ だから今はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう 回る回るよ時代は回る 喜び悲しみ繰り返し🎵

これは中島みゆきさんの名曲『時代』の歌詞です。

世の中の物はすべて『無常』常では無い移り変わっていくものだとお釈迦様も言われています。

という事は新型コロナウイルスも『無常』です。常ではありません。必ずや終息する時が訪れます。

つらく厳しい状況下ではありますが、季節も『立春』を迎え春へと進んで行きます。この歌詞のように、いつか「あんな時代もあったね」と話せる時が必ずやってきます。

この言葉を励みにしてがんばりたいものです。

辛・丑歳

2021年01月02日2件のコメント

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令和三年 辛(かのと)・丑(うし)歳、六白金星 新年明けましておめでとうございます。

十干の辛(かのと)には、余分なものが削ぎ落とされ、物事が新たに始まる。十二支の丑(うし)には、物事が繋がり伸びる途上にあるという意味があります。

十干・十二支からは、物事が新たに始まり繋がって伸びていくと受け取れますが、新たに始まろうとすると伸び悩み、なかなか前に進めず試行錯誤が繰り返されるという事も含んでいるようです。

九星の六白金星の歳は、政権争いの激化や国家間の争いも激しくなる事や、天災や火災などの災害にも注意が必要な要素を含んでいます。

なかかな難しい歳になる可能性もありますが、令和3年は本当に大切なものは何なのかを問いかけながら、余分な物を削ぎ落とし、新たに事始まり伸びていく。そんなきっかけの歳となる様に頑張っていきたいものです。

あたりまえ

2020年12月01日コメントをどうぞ

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今年も早いもので12月を迎えました。

令和2年はコロナ禍により、今まで普通だと思っていた事が、普通でなくなりつらい一年となりました。

当たり前だと思っていた事が、実は当たり前で無かったという事に気付いたという事は良い事として前向きに受け止めたいものだと思います。

身の回りには、沢山の小さな幸せがあるはずなのですが、“当たり前”と思う気持ちがそれらを覆い隠して気付かなくしてしまっています。

“当たり前”を取り払うと、身の回りにある沢山の小さな幸せに気付く事が出来ます。

今年は、“当たり前”を取り払う歳だったのだと受け止める事が出来ると、小さな幸せが大きな幸せへと繋がっていく事が出来るのだと思います。

コロナワクチンの開発も急がれています。迎える新しい年がコロナ禍を乗り切り、希望の持てる歳である事を願いたいものです。