男たちの大和 | 学成寺
今月の言葉

男たちの大和

2006年02月01日コメントをどうぞ

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平成18年2月1日 「男たちの大和」

映画「男たちの大和」YAMATOを見ました。かって大和と運命を共にした内田の娘、内田真貴子が鹿児島県枕崎の漁港を訪れ、「昭和20年の4月7日に戦艦大和が沈んだ場所まで船を出してほしい」と懇願してきたところから映画は始まります。大和の沖縄水上特攻作戦の生き残りである漁師・神尾克己が、一緒に大和に乗っていた内田の娘である事に驚き、若い漁師・敦を伴い小型漁船「明日香丸」に乗せ、大和が沈んでいる東シナ海に向けて船を走らせる中、スクリーンに切々と60年前の光景が甦ってきます。

押し付けがましくなく、戦争の悲惨さ、愚かさ、虚しさなどが見事に表現され、感動に揺さぶられて胸が一杯になりました。さらに、言葉では、到底表現し切れないなにかを感じ、大和に乗り組んだ人たちを通して、戦争で国の為に命を捧げた人たちの「将来の祖国日本を宜しく頼んだよ」という声が聞こえてくる素晴しい映画でした。

沖縄特攻の命を受け、護衛航空機の援護もなく、帰りの燃料を積まず出航していく大和の上で、長島一茂扮する臼渕大尉の「敗れて目覚める。それ以外にどうして日本は救われるか、今目覚めずしていつ救われるのか。俺たちはその先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る、まさに本望じゃないか」の言葉が胸を打ちました。

しかし、今の日本はアメリカに戦後60年かけて実に巧妙に、属国にされてしまったのではないかと思われるような状況で、生活様式も、物の考え方も、経済も、アメリカ文化のオンパレードです。

アメリカ的な生活様式や、個人の自由や意見ばかりを尊重する世の中で育った世代には、人の為、国の為などという事は、到底理解しがたく受け入れにくい部分もあるのではと思われますが、年齢を問わず、いろいろと考えさせられる映画だと思います。

ラストシーンで、かって大和の特年兵だった老船長から、枕崎に帰る「明日香丸」の舵は15歳の少年・敦の手に渡されます。日本の未来は若い世代に託され、私たちには、明るい未来を築いていく使命がある事を伝え、映画は幕を閉じます。機会があれば、沢山の若い人達にも「宇宙戦艦ヤマト」でなくこちらの「大和」も見てほしいと思いました。

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