とりぎん文化会館1階展示室で開催された画家ニシオトミジさんの『ニシオトミジ 輪廻 遺・作・展』に行きました。
中に入ると先生の在りし日のビデオ映像が流されていました。
「そこに美しい物がある。それは、それを美しいと認識するからそこに存在するんです。美しいと認識する人がいなかったら、その物は無いんです。あるけど、無い、無いけど、ある・・・」
「地球上に命が誕生してから命の受け渡しが繰り返された結果、今ここに私がいるんです。すべての物はみんな曲線で繋がっています。命の曲線の交錯がなければ優れた作品は生まれて来ないと思うんです。世の中もっとぬくもりを大切にしないといけません・・・云々」と、その作品『輪廻』を通して自らの思いを語られる懐かしい先生の姿がそこにありました。
映像を見ながら、先生との楽しい会話も思い出しました。私が、「先生、作品を前にして申し訳ないですけど、人間、り、輪廻してちゃダメなんですよね。り、輪廻からの、げ、解脱が目標なんですよね」というと先生が「は、は、は、人間はね、輪廻するから面白いんですよ〜」と。「人間、喜怒哀楽を繰り返すことも『輪廻』という事ですよね」というと、先生は、笑顔でニヤニヤと笑っておられました。先生とお楽しい思いででした。元気に現世で輪廻を繰り返したいものです。