平成21年11月 「あやまちすな、こころして・・・」
読売新聞の『編集手帳』の欄に、「事故は大抵、もう大丈夫という油断で起きる事が多いから注意しましょう」と書かれていました。
目がくらむほど高い木の上で作業を終えた植木職人が、軒先ほどの高さまで降りてきた時、黙って見ていた親方がにわかに声を上げ、「あやまちすな。心しておりよ」と声をかける話や、長時間の運転中に起きた事故の半数は、目的地から8割以上を走り終えた、目的地に近い所で発生している事をあげ、「あと少し」の気の緩みを指摘し、戒めていました。
さらに、スポーツに目を向け、相撲の土俵際や、野球の9回裏に起きた大逆転劇などを取り上げ、これは「心のスキ」という名の演出家が観客を楽しませたものでしょう。油断は時に、楽しめない逆転劇をも演出する事があるので、くれぐれも、「あやまちすな。心して・・・」と結ばれていました。
最近は、いろんな意味で“平和ぼけ”し、緊張感のない毎日を送っているように思えます。今年もあと2ヶ月、平成21年も8割以上が過ぎました。「あと少し」の気の緩みの無いよう、「あやまちすな。心して・・・」で、元気に過ごしたいものです。
Th’eres nothing like the relief of finding what you’re looking for.