今月の言葉

冬は必ず 春となる

2014年02月02日コメントをどうぞ

2014_02

まだまだ寒さは続きますが、暦の上では『立春』をむかえ、春が待ち遠しい時期になりました。

日蓮聖人が弘安5年のお正月に御信者さんに出されたお手紙が残されています。聖人はこの年の10月13日に亡くなられているので、この時すでに体調はかなり悪かったとの事です。

にもかかわらず、お手紙は「春の初めの御悦び 木に花の咲くが如し 山に草の出づるが如し」という実にイキイキとした悦びあふれる言葉で始まっています。

命の締めくくりを見据えた聖人が、それを嘆くことなく「春の初めの御悦び・・・」と悦ばれたこのお手紙はさぞかし御信者の心に響いた事っでしょう。

私達もこの前向きに生きる姿を見習い、今年もいろんな事があると思いますが、前向きにイキイキと頑張りたいものです。

贐(はなむけ)

2014年01月01日コメントをどうぞ

2014_01

平成26年明けましておめでとうございます。平成26年は、十干は甲(きのえ)・十二支は午(うま)歳になります。

甲(きのえ)という字には、すべての物が種の鎧を破って出る事。午(うま)には、陰の気が上がって陽の気を交わる事という意味があるので、『前向きに、鎧を破り出て、陽気を養う』というような明るい歳になればと思います。

お祝い事の時に使う言葉に、『贐(はなむけ)の言葉』というのがあります。「はなむけ」の「はな」は咲く花の「花」ではなくて、実は馬の鼻の事をいいます。

昔は馬に乗って移動する事が多かったので、出発する前に馬の鼻を目的地の方へ向けて道中の安全を祈った。この馬の鼻を向けた事が「はなむけ}となりました。

『毎日が生まれて初めての歳』です。自分自身に、贐(はなむけ)の言葉を送り、イキイキと平成26年を過ごしましょう。

2 / 212