暦の上では『立春』迎え、陽の気が立ち上がる２月をむかえました。

『冬は必ず春となる。今だ昔より聞かず見ず、冬の秋とかえれることを』。これは日蓮聖人が、夫を亡くしシングルマザーとなって一生懸命頑張っている一人のお母さんに出されたお手紙の一節です。

「今は寒さ厳しい冬ではあるけれど、今まで冬が秋にかえったという事は聞いた事がありません。冬は必ず暖かい春となるように、必ず良い時が訪れますよ」と励まされたお手紙です。

冬が秋に逆戻りする事は絶対にありません。ずっと冬のままでいる事もありません。どんなに苦しい冬でも必ず春はやってきます。

今はコロナ禍で大変な時ではありますが、「あんな時代もあったね」と話せる春が来る事を信じ、その時を一日でも早く迎える事が出来るように頑張りましょう。

令和４年新年明けましておめでとうございます。

今年は、十干は壬（みずのえ）・十二支は寅（とら）の歳になります。

壬（みずのえ）は新たな物が生まれ任務を担い育つ事。寅（とら）は陽の気が生ずる事。という意味を含んでいます。

新たに物事を始めるには何かと困難を伴う事もあるかと思いますし、陽の気が生じようとしますが陰の気がなお強く残っている為、なかなか思うように進まず困難を伴う事も予想されます。

それを乗り越えていくにはしっかりと自分に与えられた任務をこなし、自分に出来ない事は人に任せる事も必要です。人と人とが手を添え合って志しを一つにする事が出来ると困難を乗り終えていけるように物事が進んでいく事でしょう。

そして「あんな時代もあったね」と話せる時が必ずやってきます。その日を迎えるまで、今年も新たな気持ちで心も体も元気に毎日を過ごしましょう。