今月の言葉

防犯カメラ

2004年04月01日コメントをどうぞ

kotoba_1604

平成16年4月1日

先日テレビで、防犯監視カメラを町のあちこちに設置したほうがよいのでは、という事が取りざたされていました。プライバシーの侵害だという意見もありましたが、最近の凶悪犯罪の増加や生活のモラルの低下など考えると、なんとも言えない気がします。

富士山は日本を代表するすばらしい山で、私も飛行機がら見た富士山のすばらしい景色を忘れることはありません。とくに雪をかぶった姿などは絶景です。しかし、今、富士山は登山者がゴミを捨てて行き、その残していったゴミなどで、山肌が汚されゴミだらけだそうです。そんな現状の事を知ると富士山にまで、防犯カメラを設置したほうがいいのではと思ってしまいます。

昔の人は、「お天道様は、何もかもお見通しだ。たとえ自分はごまかせても、お天道様をごまかすことは絶対にできない。お天道様をまともに拝めなくなったら、人間はおしまいだ」というようにお天道様を大切にし、何かにつけてお天道様が心の支えとなっていたと思います。お天道様が、私たちの「監視カメラ」であったのかもしれません。

そのころの空は青く、すっきりと澄んでいて、太陽も明るく大きく見えた事でしょう。ところが、最近の子供達の書いた絵には、空や太陽が灰色に塗られている絵があるそうです。これではお天道様を拝みなさいとは、ちょっと言えませんし、たとえ言ったとしても子供達は納得しないでしょう。 ほんとにいやな世の中というか、考えてみると私達がいやな世の中にしてしまったわけです。

私達は一体この始末をどうつけたらよいのでしょうか。 でも、太陽はまだなくなっていません。私たち一人一人が、自分だけよければ、人が見ていなければ・・・という自分勝手な気持ちを抑え勇気ある行動をとることによって、灰色から再び燦然とかがやく明るい太陽を取り戻すことが出来、社会も家庭も明るく暮らしやすい世の中になると思います。

お天道様はなにもかも、おみとうしです。

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