今月の言葉

冬は必ず

2011年02月01日1件のコメント

kotoba_2302

平成23年2月 「冬は必ず」

今年の冬は全国的に寒さが厳しく、春待ち遠しいこの頃です。

こんな時期、心に沁み入る言葉があります。『冬は必ず春となる』。心強く励みになる言葉です。

この言葉は鎌倉時代、夫に先立たれ病弱な幼い子供を抱え絶望している御婦人に日蓮聖人が出されたお手紙の一節です。

さらにこの言葉は、『冬は必ず春となる いまだ昔より きかず みず 冬の秋と帰れる事を いまだ聞かず 法華経を信じる人の凡夫となる事を』と続きます。

「つらい時もありましょうが、冬が秋に帰ったなどと云う事は聞いた事がありません。厳しい冬もやがて温かな春へと移り変わってゆくものです」と日蓮聖人から励ましのお手紙を受けられたこの御婦人は、お手紙に励まされ、奮い立ち、女手一人で立派に子供さんを育て上げ、寿命を全うされたとの事です。

人生つらい事も沢山あると思いますが、つらい時を乗り越えると必ず良い時がやって来るものです。

『冬は必ず 春となる』この言葉を励みに、寒い冬を、乗り切りましょう。

兎に角

2011年01月01日コメントをどうぞ

kotoba_2301

平成23年1月 「兎に角」

新年明けましておめでとうございます。

今年平成23年の十干・十二支は、『辛』(かのと)、『卯』(う)歳です。『辛』は「物事が新たになる」と云う意味があり、『卯』には「茂る」と云う意味があります。

ですから、平成23年は「物事が新たになり、盛んに茂る」歳という事になります。

今年はウサギ歳ですが、「兎に角」と書いて「とにかく」と読みます。これは、「とかく」という言葉の当て字なので漢字としての意味はありません。

この「兎に角」の当て字は、夏目漱石が多用した事で、広く用いられるようになったとの事です。

「とにかく」の「と」は、「そのように」。「かく」は「このように」で、「あれこれ」とか「なんやかんや」といった意味で用いられ、それが転じて、「いずれにせよ」などの意味になりました。

「物事が新たになり、盛んに茂る」平成23年、今年もいろんな事があると思いますが、“いずれにせよ”、“いずれにしても”ウサギのように元気にピョンピヨンと、気持ちも新たに良い歳にしてゆきましょう。

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