平成23年1月 「兎に角」
新年明けましておめでとうございます。
今年平成23年の十干・十二支は、『辛』(かのと)、『卯』(う)歳です。『辛』は「物事が新たになる」と云う意味があり、『卯』には「茂る」と云う意味があります。
ですから、平成23年は「物事が新たになり、盛んに茂る」歳という事になります。
今年はウサギ歳ですが、「兎に角」と書いて「とにかく」と読みます。これは、「とかく」という言葉の当て字なので漢字としての意味はありません。
この「兎に角」の当て字は、夏目漱石が多用した事で、広く用いられるようになったとの事です。
「とにかく」の「と」は、「そのように」。「かく」は「このように」で、「あれこれ」とか「なんやかんや」といった意味で用いられ、それが転じて、「いずれにせよ」などの意味になりました。
「物事が新たになり、盛んに茂る」平成23年、今年もいろんな事があると思いますが、“いずれにせよ”、“いずれにしても”ウサギのように元気にピョンピヨンと、気持ちも新たに良い歳にしてゆきましょう。