交通安全週間があるように、昔の人が「生き方を考える心の週間」としたのが、『お彼岸』です。
お彼岸の中日は昼と夜の長さが同じで片寄らないバランスの良い日です。この事をお釈迦様の教え、片寄らないバランスの取れた考え方や行動は生き易く生きる為の一番の方法ですという『中道』に重ねたのが『お彼岸』です。
先日車を運転していたら、左のウインカーが故障して付かなくなってしまいました。しばらく窓から右手を出して折り曲げて左折の合図を出していましたが、段々怖くなってきたので、右折のみでお寺へ帰ろうと覚悟を決めて車を走らせました。その時に、「右往左往しているうちは、まだ良い。右往だけになったら大変だ」と思いました。真ん中にいるからこそ、左右が見渡せて正しい判断が下せるというわけです。これこそ『中道』の教えだと感じました。
気候のバランスも良くなり、人間の頭も冴えるといわれるお彼岸の頃、日々の生活や心のバランスを修正し生き易く生き方考えたいものです。