今月の言葉

子供電話相談室

2004年10月01日コメントをどうぞ

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平成16年10月1日

TBSラジオの「全国こども電話相談室は今年で40周年を迎え、その間子供たちから寄せられた質問は50万件を超えるそうです。珍問難問の連続です。

小学校2年生の女の子が尋ねます。天国に行ったらどうなるのですか? 永 六輔先生が答えます。「スタジオの先生たちもまだ一度もいったことないんだよね。あなたのそばに誰か天国へ行った人いますか?おばあちゃんが天国に行ったの。おばあちゃんやおじいちゃんが天国へ行っちゃうとさびしいかも知れないけれど、あなたのお家だけじゃなくどこのお家にも天国に行った人が必ずいるのね。出来れば順番に行けたらいいけれど順番はないのよね、でも、みんなが、いつかは必ず天国に行かなくてはならないの。だけど、できるだけ行かないようにして、いま生きているこの世を天国にしましょうよ。あなたは今楽しい? こどもが答えます「ハイ楽しいです。」 永さんが続けます。「よかったね、学校やお家を、もっともっと楽しくすると、今生きているままで、ここが天国になっちゃうんだよね。そういう天国におばあちゃんも行ってるんだと思いますよ」子供が答えます「は-い有難う御座いました」

小学校6年生の男の子がたずねます。「反省の色がないって言われるけど、反省の色って何色なんですか」 永 六輔先生が答えます。反省の色の「色」は英語でいうカラーじゃないの。これはね難しく奥の深い質問ですよ。よく聞いてくださいよ。光があたらないと、真っ暗闇だと色は見えないでしょう?ということは、どこからか光があたると、物が持っている色が見えるわけですね。光があたることによって、なにか物がそこにあると言う事がわかるのね。その有様の事を「色」っていうのですよ。ですから、ふつうにこれを訳すと「反省の色」でなく「反省のようす」のことなの。だから色鉛筆の「色」の事ではなくて、「反省のようすがない」って言うときに使う言葉なのね。お経の文句「色即是空」は、そこに何かのようすがある、という事なんです。だから、「反省の色がない」というのはカラーの色ではなくて「反省のようすがない。と考えるのが正しいの。あなたの質問は、とっても面白い。」と永さんは締めくくります。

子供たちの「なぜ?」という素直な気持ち、とっても勉強になりました。

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