*97歳で旅立たれたおばあちゃんのお葬儀をお勤めさせて頂いた。
大正14年に鳥取にうまれ戦火を経験し、鳥取地震、鳥取大火と災禍を乗り越え大正・昭和・平成・令和と一所懸命に日々を綴られた97年の御生涯だった。
話好きでいつも笑顔の絶えない方で長い間可愛がって頂きお世話になったおばあちゃんだった。
私が日蓮宗の百日間の荒行から無事帰った時には、発起人となって立派な七条のお袈裟を頂き、住職を拝命した時にはお祝いにと正絹の衣を頂いた。お葬儀には感謝の気持ちを込めてその衣と袈裟をまといお勤めさせて頂いた。
メモアールイナバさんのスタッフが読まれた句『長き道 苦難を超えてやさし背中 絶やさぬ笑顔 皆を照らして』にそのお姿が偲ばれた。