*数え歳84歳のおばあちゃんが、久しぶりにお寺に来られた。「浜坂(鳥取市の)から、100円バスを乗り継いで来ましたわ~。おしょ~にんさん、まんだ生きとりますだが~ハッハツハァ~」と。おもわず一緒に笑ってしまった・・・。御主人の法事のお願いにわざわざ来られたけど、調べてみると、一年勘違いしておられ、来年が年回の歳だった。
「ありゃ~来年かな~、とぼけとりましたわ~。だけど、おしょ~にんさん、私の姉が94歳でな~面倒みとるですけどな~、こっちの方が、よ~にトボケてしゃって、いけりゃ~しませんだが~。老老介護で大変ですわ~」と。
ニコニコと明るく話をされるんだけど、話の内容は・・・厳しいものだった。「でもとにかく、久しぶりに、元気なお顔を拝見できて良かったですわ~」というと、にこやかに笑っておられた。今度は素直に一緒に笑えた。
送って出ながら、境内を見渡すと雪で埋もれていた蠟梅の木が元気を取り戻していた。
とても同じ所とは・・・。雪融けのように人間も気持を融かしたい(*^。^*)。