*88歳で旅立たれた女性のお葬儀を葬仙商栄町ホールでお勤めした。控室にいると喪主の息子さんが来られ、「家族が減るちゅう事はいけませんな。とうとう親父と二人になってしまいましたわ」と。なんとも・・・。
出棺の時、近隣の方が御詠歌を唱えられたが、遠慮されて南無阿弥陀仏は唱えませんとの事だった。皆の宗の私としては、気持の問題なので別にかまわないと思ったが・・・。
平成11年に私が学成寺の住職になった時、御夫婦で立派なお袈裟を頂いていたので、そのお袈裟を着用してお葬儀を勤めさせて頂いた。
袈裟を頂いた時、「本来袈裟は質素なものだったのに、お坊さんが絢爛豪華な袈裟を着用するようになり、それを『大袈裟』というようになったんです。この袈裟が大袈裟にならないように・・・」と、御礼をのべた事を思い出した。だがしかし・・・。