*今朝、テレビを見ていたら、静岡県で病院の前に葬儀場作る計画が進められている事を取り上げていた。確かになんともいえないことだが、そんな中でちょっと気になったのは、反対の理由に「線香などの匂い」があった事だ。
線香には、お香の香りに意味があるのだがどうも誤解されている。
香を楽しむ『香道』があるように、お香の良い香りには癒し効果がある。お経には「栴檀香風悦可衆心」(せんだんこうふう、えっかしゅうしん)とあり、栴檀(良い香り)は人の心を悦ばせしめると書かれている。お香の良い香りによって心癒され、落ち着いて物事を考えましょうという事だ。
お葬儀や法事でのお焼香は、仏様に良い香をお供えし、故人にも香をたむけ、自らもその香によって心癒され、故人を通して普段あまり考えないような事を考えたり、普段気が付かない事に気が付くきっかけとなる素晴らしい行為。
それが、お葬儀イコールお焼香というイメージから、マイナスのイメージに繋がっている。とても残念な事だ。
お香にもピンからキリまであり、お葬儀のお焼香で使われるお香は値段の比較的安いあまり質の良いものでが使われるのが現実。当然香りも宜しくない。学成寺では、少々高くつくがお線香も焼香のお香も『白檀』を使っている。白檀は香りが柔らかくてとても良い香りがする。本堂だけではなく、家庭内でもドンドン焚きたい・・・。
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