*12月1日に母が天寿91歳を全うし仏様の元へ旅立ち、夕べはお通夜そして今日葬儀を勤めしました。
昭和32年3月に学成寺へ嫁いで69年。とにかく元気で全天候型4WDのような母で、晴れた日は境内墓地の草取りに精をだし、長年使った草取り鎌は尖っていた先端が丸くなっていました。雨の日はミシンの前に座り和裁・洋裁に糸を紡ぎ、服を縫い座布団を縫い、着物を再生して袋にしたりして、とにかくじっとしていることがない母でした。
数年前より認知症を患いましたが、進行が穏やかで話は通じるし昔の事はよく覚えていて人と会うのを楽しみにしていましたが、去年の秋に足元が不安になり食欲も落ちたので、様子を見ながら施設と病院にお世話にりながらも穏やかに日々を重ねていました。
何とか頑張って日々を綴っていましたが、5年ぶりに再開した6月の『花まつりライブ』の10日ほど前に脳梗塞になり右半身麻痺で失語症と先生に告げられました。でも奇跡的に回復し言葉が喋れるようになり意思の疎通が出来るまで回復し、面会に行くと僕よりも妻の姿に喜んで「笑子さんに会えると嬉しいは~」と喜び、僕が『立派な息子さんがいて良かったなぁ~」というと「ブはははは~」と笑ってくれていました。なくなる二日前にも面会に行くと同じように笑ってくれていましたが、老衰には勝てず油尽きて火の消ゆるが如く12月1日の夕方、私と妻に両方から手を繋がれて穏やかに仏様の懐へ旅立ちました。
特にこの一年は、いろんな姿を見せてくれました。この母の姿を「最後の子育て」というのだそうです。みんながこうなるんですよといろんな姿を見せて「最後の子育て」を終えて大往生の旅立ちでした。
晴れ女で「私は旅行へ行っても傘を持った頃がないだで~」とよく言っていましたが、今日は雨が降ったりやんだり晴れ間も覗く天気でしたが、有難い事に出棺など外に出る時は雨が止み青空がのぞいていました。私よりも沢山お経を読んできた母なので仏さまに守って頂いたのだと思います。
お寺に嫁いでから、ほんとに沢山の方々に支えられ続け頑張った91年。感謝を込めて息子の僕がお葬儀の導師を勤め息子と同級生の近隣の本浄寺さんの御子息と三人で式を勤させて頂きました。これからも母を見習って頑張っていきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。




























