*月回向と法事をお勤めした。月回向に伺った檀家さんの家に入るなり、「先月は、すんませんでしたな~。ほんに、ほんに」と言われ、先月何があったか なぁ~と分からずにいたが、しばらくしてお布施を渡されるのを忘れておられ、後で御主人がお寺にわざわざ持って来られていた事を思い出した。その時は、話 に夢中で気がつかなかったが、たとえ気が付いていても、たぶん何も言えなかったと思う・・・。
*月回向から帰り、お施主さんにとっては、伯父さんになられる方の大祥忌(三回忌)法要をお勤めした。約30人の親戚の方々が集われ賑やかに供養され た。後席の挨拶でお施主さんが、「伯父は幸せな人間だったと思います」と挨拶されたが、親族の方々に接しながら、本当に幸せな事だと思った。
せっかくの機会なのでと思いお経の事などなんやかんやお話をしたが、話の方がお経より長かったかも知れない・・・。
お墓参りを終え、お墓を後にして歩いていると後ろから、「たいゆう(泰雄)~さぁ~ん」と声がするので振り向くと、お経本などが入ったカバンをお墓に忘 れていた。「身の回りには、小さな幸せが沢山あるのに、それに気づいていない自分に気づきましょう」などと偉そうに話をした後だったのに、忘れ物をしてい る事に気づいていない私であった・・・。五月晴れの爽やかな日だった。