*お墓参りに来られた方と境内で立ち話をしながら、ひょんな事から認知症の話になったので、つい先日学成寺であった出来事をお話しした。
先週の土曜日のお昼頃の事だ。お墓参りに来ておられた方が、お寺の前の道路で転んで怪我をしてるおばあちゃんを発見されお寺に連れて来られたので、うちの奥さんが怪我の手当てをしながら話を伺うと、「行徳の方から来たですけど、途中で道がわからんよ~になりましてな~」と。1人暮らしをしておられるのは分かったが、どうも帰るところが分かられないようすだった・・・。
困り果てて結局、警察に電話しおまわりさんに来てもらった。おまわりさんに「本人には警察に届けた事は言ってありませんので」というと、さりげなく玄関の戸を開け、「こんにちわ学成寺さん。いつもの巡回にきました。あっあれっ、おばあちゃん、どうかされましたかぁ~」と火曜サスペンスドラマばりの見事な演技・・・。すったもんだの末、「この車で、家まで送ってもらえますからね」というと、「そ~ですかぁ。良くして頂いてありがとうございます。すみませんね~」といいながらなんの違和感も無くタクシーに乗るかのようにパトカーに乗りこんでいかれた。
なんともいえない思いで行き先の分からないパトカーを見送った。そのうち「なんだ~、学成寺の住職さんがまた何処か道に迷ってウロウロしとられて・・・帰れんよ~になんさってな~・・・」ひとごとではない・・・。