今月の言葉

正月気分

2005年02月01日コメントをどうぞ

kotoba_17021

平成17年2月1日

新しい年をむかえ1ヵ月がすぎましたが、年末年始の風景も段々と様変わりしたようです。

大晦日のNHK紅白歌合戦は、全盛期は80%の視聴率だったそうですが昨年は半分以下の39%でした。気づかれた人も多いと思いますが、町から「門松」が減少しましたし、年賀状も少なくなったそうです。「おせち料理」も家で造らなくなり、元旦から焼肉屋という家族も多かったと聞きました。今は元旦からお店が開いていますから、おせち料理を造る必要がないとの事ですが、そういう問題でもないような気もします。何とはなしに、世の中かわって、正月気分がうすれきたような気がします。

社会全体が、「みんな一緒」から「みんながそれぞれに」なり、言葉を変えれば「個人がバラバラ、社会もバラバラ」だとも思えます。

今年は、乙・酉歳ですが、乙とは「すべての物が集まり伸びる事」という意味を持ちますが、人が集まり、それが家族へ社会へと広がっていくわけです。まさに人との集まり方、交わり方を考え、上手に集まり助け合えば伸びてゆける歳だと思います。

年末に起きたスマトラ沖地震による津波被害には心が痛みました。まさに人が集まり助け合うことが求められています。この津波による被害を受けたスリランカのヤラ国立公園では、ヒョウや数百等の野生のゾウなどが生息しており、沿岸から3キロ離れたこの公園も洪水状態になり約40人の観光客が被災したそうです。ところが奇妙な事に、ゾウはおろか野ウサギの死骸さえも発見されなかったそうです。政府の担当官は「動物には第六感で天災を感知し安全な場所へ移動したのだろう」とコメントしたそうです。かたや人間は、身の危険がそこまで迫っているのに、気付かずにビデオ撮影している始末です。人間も動物ですからある程度の予知能力を持っていたのでしょうが、あまりにも便利で緊張感のない生活を送れるようになり、本来持っていた能力が失われ、生命力さえも弱くなってしまったようです。

世の中、変わっていくのも結構ですが、色々な事を教訓にし、変わり方を考え、節分の2月、福を呼び込みましょう。

脳が危ない

2005年01月01日1件のコメント

kotoba_1612

平成17年1月1日

今、子供も大人も『脳』があぶないそうです。

その原因は、子供はゲーム、大人はパソコンです。ゲームやパソコンをしている時の「脳」はほとんど動いていないそうです。本来人間の「脳」が考え、やるべき事を全部機械がしてしまうからです。その結果人間が本来持っている思考力や判断能力が低下し、自分のまわりで起こる事に対応できなくなり、怒りやすくキレやすくなってしまうのだそうです。最近は小学校でもパソコンを取り入れたり、算数の授業に電卓を取り入れているようですが、どうかと思います。

私達人間はいろいろ便利なものを手に入れてきましたが、便利になれば成るほどに大切なものを失っているようにも思えます。

でも今の時代子供にゲームをするな、大人にパソコンを使うなといってもそれは不可能な話です。そんな中、「脳」を活性化する方法を考えなくてはなりません。

アテネオリンピックの柔道で金メダルを手にした田村亮子やわらちゃんは、トレーニングをしながらそばにいる人に計算問題を出してもらい、体を動かしながら暗算をするそうです。また、アメリカ大リーグで活躍したイチロー選手は、自分の周りを行き交う自動車のナンバープレートを見て、自動車のナンバーの右と左の数字を足し算するそうです。車は動いていますから瞬時に見て計算しないと間に合いません。たとえば、ナンバーが34‐56だったら34+56=90というような具合です。こんな事を繰り返すことによって、「脳」の働きが活発になり運動能力も、思考力もとっさの判断力も向上するとの事です。そして元気に生きる力も養われると思います。私達もちょっとやってみてはどうでしょう。

平成17年は、乙(きのと)・酉(とり)歳です。乙はすべての物が生じて集まり伸び出る。酉はすべての物が十分に出来上がり老いる熟成する。という意味をもちます。

上手に伸び伸びと元気に熟成し、歳をかさねて平成17年を羽ばたく良い歳にしたいものです。

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