今月の言葉

留守番

2015年08月04日コメントをどうぞ

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ある方から「お盆って、御先祖様はお墓から家に帰っておられるんですから、お墓に行っても留守じゃないんですか」と尋ねられました。お盆行事は御先祖様を家にお迎えする行事ですから、そのとおりでお墓は留守という事になります。

昔の人は、留守のお墓は私達が掃除をして明かりを灯して様子を見に行っておきますから、安心して家に帰っていてくださいね。という気持ちでお墓に行っていました。ですからお盆のお墓参りには『留守番』の思いがこめられていたという事です。

家には誰もいない事を、“留まって守る”と書いて『留守』と言います。私達は出かけていて誰もいないように見えますが、家には姿こそ見えませんが、ちゃんと“留まって守ってくださる”御先祖様がおられるんですよ。という意味です。普段留守番してもらってますから、お盆の間くらいは私達がお墓を留守番しますから、安心して家に帰っていてくださいね。という思いがこめられていたという事です。

『盂蘭盆』とは、インドの言葉『ウランボン』が語源で、自分勝手な行動は、めぐりめぐって自分に戻って来て大変な事になりますよという戒めの言葉です。温暖化など環境の変化に戸惑う我々人間はまさに『ウランボン』の状態にあるといえます。御先祖様に感謝し、普段の生活を見直し改めるとき。それが、お盆です。

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