車で走行中のラジオでNHKの夏休み子供電話相談室を聞いていました。小学5年生の男の子が尋ねます。
「人間はサルから進化したんですけど、サルのままでも良かったんじゃないですか」と。これは面白い質問だと思いました。
先生が答えて「それはね、自然の環境の変化に対応して生き抜く為にサルから分かれて人間として進化をとげてきたんですよ、サルのままでは自然の中で生き抜いて行く為に都合の悪い事があったんですよね」と。なるほどと思いました。
話しを聞きながら、本来人間は自然の変化に合わせて生きてきたのに、近年に至っては自分達の都合のいいように自然を変えてしまった。その事が廻り廻って今日の気候の変化を生んでいるわけです。そんな事を思うとある意味、地球にとって人間はサルのままの方が良かったのかもしれないと思い、男の子の言葉が重く感じられました。
自分勝手な行動はやがて自分に帰ってきて大変な事になりますよという意味を持つ言葉が『お盆』の元になった『盂蘭盆』(うらんぼん)というインドの言葉です。
近年お気候の変化に戸惑う私達人間はまさに『盂蘭盆』の状態にあると言えます。なぜそうなったかを反省しどうすれば、『盂蘭盆』にならないで暮せるか。それを考えるのも『お盆』の大切な意味といえます。