戦場カメラマンの渡部陽一さんの講演を聞きました。
「戦場カメラマンとなって25年経ちますがその間戦争(紛争)が途切れた事は一度もありません。戦争を求めている人は一人もいないのに、民族・宗教・領土など沢山の理由が係わり合い争いが起こるんです。今までは国と国との戦いが多かったのですが、今は敵が見えない、誰に対して誰の為に戦っているのかが見えない戦いがあります。そして戦争の一番の犠牲者は子供たちです。戦争で戦いを止める事は出来ません。戦いを止める事が出来るのは、1本のペンと1冊の教科書と先生なんです。子供たちの教育が出来てそれが世界情勢を変えていく力となるんです」と語られていました。お話を聞きながら、宗教者藤井日達上人の『文明とは』という詩を思い出しました。
「文明とは電灯のつくことでもない。飛行機のある事でもない。原子爆弾をつくる事でもない。文明とは人を殺さぬ事であり。物を壊さぬ事であり。戦争をしない事であり。相互いに親しむ事であり。相互に敬う事である」文明とは・・・考えさせられる詩です。爽やかな秋、『文明とは』考えてみたいものです。