今月の言葉

月の満ち欠け

2006年01月01日コメントをどうぞ

kotoba_1801

平成18年1月1日 「月の満ち欠け」

今年の初日の出、いかがだったでしょう。

今、登る朝日も、沈みゆく夕陽も見たことがない。という子供が多いそうです。朝日が昇って光がさし、命の鼓動が息づいて来る。私たちは太陽の光とエネルギーで生かされています。本来、人間の体は自然のリズムを刻もうとしているのに、頭の方は人間が作った、自然とは違うリズムによって動き、それによって、大人も子供もいろいろな問題を起こしているのが今の現状だと思います。

さらに、小学生の約5割は月が満ち欠けする理由が分からず、さらに約3割は太陽が沈む方角を知らない。という話を聞きました。驚く事に太陽が地球の周りを回っている、との天動説が正しいと答えた児童も4割に達したという事です。「ゆとり教育」の為、学校で教えなくなったり、自然体験が減った事が原因と考えられているそうです。

月が満ち欠けする理由についても、正しく答えた児童は半分にとどまり、「いろいろな形の月がある」と答えた児童もおり、太陽の沈む方角を訪ねても3割近くの児童が「西」と答えられず、都市部の児童ほど正解率が低かったと言うことです。

考えてみれば最近は、たとえ田舎に住んでいても、子供に限らず大人も、ゆっくり朝日を見たり、夕陽を見たりすることがほとんどないと思いますし、朝日も夕陽も見れない環境を作ってしまったのも私達人間です。

平成18年は丙(ひのえ)戌(いぬ)歳です。丙は万物(すべての物)が生じて平然と表れる事。戌は万物(すべての物)が脱落しまたは尽滅する事。という歳まわりです。今まで出来てきたもの(特に悪いもの)が滅し尽くされて、そして新し物、良い物が平然と表れる、そんな意味にとれると思います。

新しい年、丙(ひのえ)戌(いぬ)歳を迎え、朝日や夕陽、自然に親しみ、気持ちを癒しながら、正しい生活のリズム、体のリズムを取り戻し、悪い事を滅して、良い事が多くなるような歳にしたいものです。

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