NHKラジオの『子供科学相談室』の子供達の素朴な質問はとても勉強になります。
小学3年生の男の子が質問します、『死んじゃった人はどこ行くんですか?』(志村けんさんの死をきっかけに)
先生が答えます。「これはとても難しい質問ですね。ハッキリ言ってしまうと本当の事は分かりません。でもちょっと考えてみましょうね。人は生まれた以上いつか必ず死ぬじゃない。だから死ぬという事からは逃れられないの。だから古くから人が考えてきた事は“死ぬまでをどう生きたらいいか”ってことなの。だから生きている時の事が、死後の世界にも繋がるという事みたいですよ」
「志村けんさんは亡くなっても、ゆうま君の心の中に生きていてくれると思うのね。誰かの心の中に生き続けるという事。それが死後の世界を恐れないで生きられるという事かなって思っています」
「せっかくゆうま君が質問して下さったのに、分からないというのはごめんなさいね。でも本当に分からないの。大切なのは亡くなった人を思い続ける事だと思いますよ。亡くなった人はお空の上か何処かは分からないけど、残された私達がその人を思い続ける事によってその人もいつまでも、人の心の中に生き続けるのではないかなと思います。ゆうま君が大きくなって大事な人が亡くなった時、先生の話思い出して下さいね」
はっきりと「分からないの」と答えられる先生は素晴らしいと思いました。分からない、結論の出ない事を考えて悩むのではなく、今日一日どうしたら笑顔でいられるか分かる事を考え、毎日をイキイキと生きたいものです。