平成18年12月1日
近頃は、毎朝新聞やテレビを見るのが恐ろしい気がします。次から次と起こる事件が多すぎて、どれがどの事件なのかさえも分らなくなってしまいます。怖いのは、そんな事件が当たり前になり、「またかぁ」と、少々の事では驚かなくなる事です。
毎日のように、悪い事をした人が、「まったく不徳のいたすところで御座います、心よりお詫び申し上げます」。「深く反省申し上げる次第です。誠に申し訳ありませんでした」などと、頭を下げていますが、本当に反省しているのかすら、疑いたくなる状況です。大人がなすすべなく、立場や体裁を取りつくろうとする姿を子供たちにみすかされてしまうようで、怖い気もします。
あるテレビ番組で、石原慎太郎さんが、「日本には、恥じという文化があったが、今はなくなってしまったし、こんなに緊張感なく発達した文化は日本だけだ。日本は平和が発酵し過ぎて、腐敗の過程に入った。と言っていましたが、その通りかもしれません。
どうも、親になってはいけない人が親になり、そんな親に育てられると当然、なってはならない子供になってしまいます。
とにかく、心が不安定になり、腹の立つ事が多いこのごろです。
怒りがこみ上げて来ると、「心」が体の上の方にあがり、最後には頭のてっぺんに来ます。この状態の事を、「頭にきた」といいます。こりゃいかんという事で、「心」を沈めてようやく腹のあたりまで下りて来た。それでもまだ「腹が立つ」。やはり「心」は、腰のあたりに「腰を落ち着けて」いたいものです。
慌しい年の瀬をむかえますが、慌てず「腰を落ち着けて」1年を締めくくりたいものです。