今月の言葉

子歳(ネズミ歳)

2008年01月01日コメントをどうぞ

kotoba_2001

平成20年1月1日  「子歳(ネズミ歳)」

最近は、お正月の様子も様変わりしてきました。おせち料理を作る家も減り、門松の数も少なくなりました。メールでの、年始の挨拶が増え、年賀状の数も減っているそうです。

子供達の遊びも、昔は、凧上げ、カルタ取り、羽根つき、すごろくに福笑いなどでしたが、今や凧上げや羽つきをする場所も無くなり、子供達が外で遊ぶ姿を見る事が少なくなりました。結局、いつもと変わらぬ、家でのゲーム遊びが正月遊びとなっているようで、「子供は風の子」などという言葉も聞かなくなりました。

カルタ取りは、「犬も歩けば棒にあたる」、「論より証拠」、など、知らず知らずのうちに、日常生活の中のことわざや格言を知る良い機会だったような気もします。せめてゲームの中でこういった昔ながらの遊びを復活させてほしいものです。

それに今の世の中、「毎日がお正月」のような生活をしているようにも思え、「♪も~いくつ寝るとお正月~♪」と、お正月を指折り数えた昔を懐かしく思います。

今年は、12支の一番先頭の「子」歳、「ねずみ歳」です。ネズミの名前の由来は、ネズミのほとんどは夜行性で、人間が寝ている間に食料を食べたりする事から「寝盗み」が転じて「ネズミ」になったそうです。

「ネズミ」は沢山の子供を産む動物です。ハツカネズミなどは、一度の出産で6~8匹の子供を産みます。妊娠期間も短く20日(はつか)くらいで、これがハツカネズミの語源だそうです。しかも、「ネズミ」は2~3ヶ月で成熟し、子供が産めるようになります。ですからどんどん数が増える為、「ネズミ算」、「ネズミ講」などの言葉に使われています。せっせと子供を生むネズミですから、干支で「ネズミ」を「子」と書くのでしょうか・・・。いずれにしても、少子化が危惧される昨今ですが、「ネズミ」にあやかり、にぎやかな家庭や、世の中を取り戻したいものです。

お正月を迎えると、「また一つ歳を取りました」と言われる方がありますが、昔は、新しい歳を迎えた時に、わが人生の何歳目が始まったと云う事で、元旦に歳を数えました。わが人生の何歳目、何日目と数え一日一日を大切に生きましょう。

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