満中陰忌法要を勤めた。法要後、「御命日から49日までを中陰といいまして、今日の法要は、その中陰の日にちが49日満ちましたという事で、満中陰というんです」などとお話しした。まではよかったが、「地獄・餓鬼畜生・修羅・人間・天人・声聞・縁覚・菩薩・仏は、亡くなってから行く所ではなく私達の生きている時の心の在り方を表したもので、怒っている時、争っている時、泣いている時、穏やかな時、笑っている時、優しくいられる時というふうに思って頂けると現実味を帯びてくると思います。さらに今の自分の状況を当てはめてみるとさらに実感が湧くことでしょう。刹那的という言葉がありますが、刹那とはインドの時間の単位で、なんと75分の1秒を一刹那というんです。刹那の如くとは、一秒間に私達の心は75回もコロコロと動くという事を表した言葉なんですよ」・・・。段々話がややこしくなって・・・。
法事を終え客間に行くと来客があった。9月28日に鳥取市民会館で行われる『舘野泉&平原あゆみピアノジョイントコンサート』の実行委員の方が2人来ておられた。舘野泉さんは2002年演奏中に脳出血の為倒れ半身不随となったが、その後左手のみの演奏で見事復活され演奏活動を続けて置かれるかたで、そのゆいつの弟子である平原あゆみさんとのジョイントコンサートとの事だが、チケットの売れ行きが悪く、こうしていろんな所を訪ねて歩いているとの事だった。興味があるので、チケット買いましょうといったら、すでに奥さんが数枚買っていた。しばらく、「鳥取は文化のレベルが低いんです~」「うちのお寺でもコンサートをやってます~」などと音楽談義に花が咲いた。が、お寺(お坊さん)のレベルは・・・。