今日が”祥月命日”の大祥忌(3回忌)法要をお勤めした。「”祥”はさいわいに変えていくという思いが込められた字です。昨年は、小さなさいわいで小祥忌。今年はさらに大きなさいわいに変えていくんだという思いを込めて、昔の人は3回忌の事を大祥忌といって手を合わせたんです」などとお話しした。
さらに、「平成21年の8月27日が御命日ですから、今日は祥月命日という事になります。以前、命の日と書くので命を授かった日、誕生日を”命日”と言った方がよいのではと言われた方がありました。でも、昔の人は命を締めくくった一番厳しい日をあえて命の日と書いて”命日”と呼んで来ました。これは、その日を向かえるたびに”命”の事考えましょうという思いが込められていたんです。近年は仏様の都合より、人間様の都合が優先されるようになり、この日に供養を勤める事は少なくなりましたが、今日は祥月命日の日に供養が勤められ良かったと思います。故人を偲んで、何がさいわいか、どうしたらさいわいに変えていけるかを考える。今日はそんな良き日です」。などと話をさせて頂いた。夏が戻って来たような暑い日だった。本堂のクーラーが有難かった。