報道ステーションの番組で松岡修造さんのインタビューに答える落語家の歌丸師匠は素晴らしかったです。
66年の芸暦をかさねるも、近年に至っては肺気腫を患うなど満身創痍の歌丸師匠ですが、「私は過去は振り返りません。後悔しか残りませんから」と今なお未来を見つめて師匠が語られます。
「最近の芸人さんは、笑わせているのではなく笑われているのに気付いていない人さんがいる。言葉は文化です。自分で噺家という職業を選んだのですから、責任を果たさなければいけない。私はまだ責任を果たしていないんです。落語の笑いを次の世代に残す事が私の責任なんですよ」といい、出番前にも関わらず、「自分には時間が無いんです。自分に来たものはすべて受け入れます」と若手に稽古をつける歌丸師匠の姿に感動しました。
さらに「噺家としてのオチは目をつぶるとき。だから人生にオチはつけないんです。楽をしたから苦労をする。死んでから苦労はしたくありませんからね」と語る歌丸師匠の目はイキイキと輝いておられました。
私たちも、どんな状況でも先を見据え、未来を見つめてそれぞれが責任を果たす日々を送りたいものです。