今日は、昼と夜の長さが同じで片寄らない日で、バランスの良い日。それを「片寄らずバランスの良い言動は生き易く生きる為のキーワードですよ」というお釈迦様の教え『中道』の教えに重ね、バランスの崩れを修正しましょうとしたのが『お彼岸』。中日を真ん中に挟んで、これもバランスが良いように前後三日づつ全部で一週間。この一週間はみんなで仲良く生き生きと生きる為の方策を考え実行する『教化週刊』。
しかも、この時期は、気候も穏やかで人間の頭がさえる時期でもあるそうなので、いろんな事を考え実行するのに誠に好都合。自然界も人間界もバランスが崩れたと思えるような事ばかりの昨今、お墓にお参りして「お彼岸が終わりました~」などとのんきな事を言っている場合ではないはずなんだけど・・・。この時期にバランスを取り損ねると、『彼岸』が『悲願』になりそうな・・・。
午後、『お彼岸法要』をお勤めしたが、お墓参りに来られる方は多けれど本堂に上がって法要に参列される方は少なく、お墓にお参りして法要お参りしないのはバランスが良くない・・・。
法要の最後に、「ふつうは、『暑さ寒さは彼岸まで』ですけど、~までというと油断するので、とくにこれから寒さに向かう秋の彼岸は、『暑さ寒さは彼岸から』と思いましょうなどと話をして法要を終えた。バランスの悪い話だったかもしれない・・・。我が家のバランスは如何に・・・。
夕方、梨花ホールで行われた徳永英明さんのコンサートを観に行った。なんと3階席まで一杯で入場券はソールドアウト。
徳永さんのちょっとハスキーなハイトーンボイスが素晴らしかった。♪か~がやき~ながら~♪『輝きながら』とヒット曲を綴り、最後は♪たっそがれをとめて~♪『黄昏をとめて』で締めくくられた。途中どうぞ一緒に歌って下さいという場面もあったが、キーが高過ぎて・・・。結構盛り上がっていたが、ちょっとおとなしめで、おせ(鳥取弁で大人)のコンサートだった。徳永さんの、「僕は子供の頃から歌が大好きでいつも歌っていました。悲しい事や辛い事があった時には歌から元気をもらい、心の中に手が届くような思いがしました」というMCを聞きながら、「心の中に手が届く」って、い~言葉だなぁ~と感動した。心のバランスを取り直す素晴らしいコンサートだった。”心の中まで手が届く”お坊さんになりたいものだ・・・。