今年の世相を表す漢字は大方の予想通り、『絆』。
2チャンネルをみると、「被災地の人からはほとんど聞かれない言葉だ」とか、「絆がズタズタになった年に絆とは・・」とか、「おもいっきりビールかけしてたし、クリスマスだからってあちこちにイルミネーションありまくるし」などとコメントが書かれていた。コメントを見ていてなんとも複雑な心境になった。
精神科医の斉藤環さんが、「ピンチはチャンスとばかりに大声で連呼される”絆を深めように”ついては、少なからず違和感を覚えてしまう。絆は頑張って強めたり深めたり出来るものではない」とコメントされているが、私も同感だ。
大切な絆を失った被災者の方々を思うと、『絆』という言葉を美化し現実味の無い言葉にしないよう心すべきだと思う。そう思うと、今回の場合あまりにも厳しい終息の見えない現実を前に、軽々しく口に出来ない・・・。だいたい『絆』云々は震災以前からの問題だと思うので、これを機にいろんな『絆』を考え、新たな『絆』を広げたいものだ。
我が家の絆も考えたい・・・。その前に、『絆』があったかどうか・・・。