77年目の終戦記念日を迎え、自粛のお盆が終わります
毎年この日を迎えると、生前に師父が語ってくれた話を思い出します
師父が学生の時に呉の海軍工廠で、片道分だけの燃料を積んで飛び立って行った戦闘機✈︎をやりきれない気持ちで見送ったという話です
以前宗門の総本部で『宗門の戦後70年余を振り返る』という会議に出席していた時の事です。
時の政治がどうのこうのという話になり、みんなが目を引き攣らせて自論を述べ始めました
いたたまれなくなった僕は挙手して「今、皆さんとても怖い顔をしておられます。坊さんが政治がどうのこうの言ってもしょうがないと思いませんか。かって僕達は戦争を知らない子供達だけど、その悲しい現実を受け止めて繰り返す事のないように明るく元気に生きて行くんだという思いを込めた『戦争を知らない子供達』というフォークソングがありました。青空が好きで〜花びらが好きで〜いつでも笑顔の素敵な人なら〜誰でも一緒に歩いて行こうよ〜綺麗な夕陽が輝く小道を〜僕らの名前を覚えてほしい戦争を知らない子供達さ〜」
と、その歌詞を読み上げ、
「私達坊さんの役割は、この歌詞のようにみんなが笑顔で明るく暮らせる日を過ごせるように手助けさせて頂く事ではないでしょうか、そしてどうしたらその役割が果たしていけるのかを考えるのが今日の会議の本当の意味じゃないんですか」と自分事を棚に上げて発言してしまった事を思い出しました
今日は、お盆最終日でもあり、終戦記念日でもあります。とても大切な日だと思います