平成20年2月1日 「あとのまつりに・・・」
今年の冬は原油価格の高騰が石油製品の値上げを呼び、物価は上がるが給料は上がらず、相次ぐ値上げで家計を預かるお母さん方には厳しい冬となっています。
そんな中、揮発油税(ガソリン)税の暫定税率の見直しが検討されていますが、此の税が無くなれば、道路整備にも影響が出て、鳥取県も「山陰道」の建設が滞る恐れも懸念されており、ガソリン価格が下がるのは喜ばしい事ですが、地方に住む私達にとっては痛しかゆしなのが現状です。
政治の事を「まつりごと」とも言いますが、「まつり」とは一般に行われるイベントの事ではなく、本来は神仏や祖先をまつる事で、感謝と祈り、さらには慰霊の意味も込められている言葉です。しかし、イベントは言うに及ばず、商店の大売出しにまで、本来の意味と違う「まつり」という言葉が使われているのが現状です。
昔の人が、政治の事を「まつりごと」と言ったのは、神仏の意に叶う政治をしなければならないという気持ちがあったからだろうと思います。
政治は、神仏の意に叶い、国民の意にも叶うものでもあってほしいものですし、私達の日々の暮らしも神仏の意に叶うようでありたいと思いますが、今の混迷する政界を見ていると、政治も私達の暮らしも「まつりごと」が「あとのまつり」にならぬよう心がけたいものです。