平成22年6月 「ブラインドウオーク」
あるセミナーで、信頼関係を学ぶエクササイズ「ブラインドウオーク」を体験しました。
「ブラインドウオーク」は、2人がひと組となり、まずどちらかが目をつぶり、目をあけている方の肩に手を掛け先導してもらい歩く。3分ほど歩いた後、肩に掛けていた手を外し、今度は声だけで先導してもらい3分ほど歩く。次には2人が立場を替えて同じ事を繰り返す。というもので肩に手を掛けている時はまだしも、手を離すとお互いが不安になり緊張感が漂う歩行となりました。
先導する者は、相手の気持ちを知ろうとする努力がひつようで、自分本位な指示になると相手を不安にさせてしまいます。
自分の現在位置の情報を分かりやすく伝え、現状をこの先の目標に結び付けて伝えていくと安心感が生まれスムーズな歩行にも繋がります。
さらに、障害物が無く何も問題がない時にこそ意識的にコミュニケーションを図っていくのが、「ブラインドウオーク」をスムーズに行うコツという事でした。
さらに、情報を伝達する場合、人間には学習能力があるので、過去の固定観念にとらわれるのは危険な事となり、今の相手の状況に合わせて伝達の方法をバージョンアップしていく事も必要という話を聞きながら、これらの事は信頼関係の構築だけでなく、それ以前の人間関係や親子関係にも参考となる話だと思いました。
目を開けているにも関わらず、見えていないものがあるなぁと感じる貴重な「ブラインドウオーク」体験でした。
「ほめるはアクセル。叱るはブレーキ。ほめるのが多い方が前に進む」という話もなるほど~と思い勉強になりました。
日々の生活でも、アクセルやブレーキを踏み間違えることなく人間関係や親子関係を構築していきたいものです。