*ちょうど今日が四十九日になる方の満中陰忌法要をお勤めした。昔は法事などの供養は御命日や節目のその日に勤めていたという事だが、最近は仏様の都合よりも人間様の都合やお坊さんの都合優先しで撮り越して勤める場合が多くなった。しかし今日は仏様と人間様そしてお坊さんの都合がピッタリということになった。行年96歳のおばあちゃんも喜んでおられる事だろう。
満中陰忌ではいつも六道や十界の話をするが、今日も、「六道や十界は亡くなってから行く所ではなく、生きている今の心の動きを表したものです。刹那という言葉がありますが、刹那とはインドの時間の単位でなんと75分の1秒を1刹那というんです。私達の心は1秒間に75回もコロコロコロコロ怒ってみたり笑ってみたり、泣いてみたりするってことなんです。という事は、いつまでも悪い事ばかりではないけど、いつも良い事ばかりでもないってことですよね。---中略---天上界の一番上を有頂天と言います。一番上まで来たと喜んで調子に乗っていると、一気に奈落(ならく)の底へ。地獄の事を奈落って言うんです」などと・・・。他人事ではない、心したい。が・・・調子に乗り過ぎコロコロと・・・。