*満中陰忌の法事をお勤めさせて頂いた。
御命日から四十九日までの事を『中陰』といい、中陰の日にちが全部満ちましたという事で『満中陰』なんです。とか地獄・餓鬼・畜生・・・十界は亡くなってから行くところではなく、生きてる時の心の状態を表します。などとお話しし、最後にお戒名に使った『繍』(しゅう)の字の話もさせてもらった。
故人は縫製を生業とされ沢山の糸(繍)を紡いで家族を守ってこられた。
そこで中島みゆきさんの『糸』 ♪たての糸はあなた~よこの糸はあなた~♪を引用し、「たて糸はインドの言葉でスートラといい、横の糸はタントラと言います。タントラとは補うもの補佐するものの意味があるんですよ。たての糸を横の糸が補佐して補って布が織りあがります。この事は家庭内や世の中すべての事に当てはまります。お母様が繍(糸)を紡いで守って来られた今の家の繁栄をこれからはあとを継いだ皆さんが紡いでいってください。それが故人の供養へとつながると思います」。などとお話しさせて頂き供養を終えた。
故人の曾孫さんが本堂で愛想を振りまく姿に遺影の笑顔がととも嬉しそうに見えた。
法要前に、衣を着る準備をしていたら、奥さんが「なんか神主さんみたいですね」と。確かに 🙂
たしかに!
怪しい神主!
都住職です!
自覚症状はあります・・・。