*以前、絵本『地獄』という本の事を書いたが、今度は、絵本『極楽ごくらく』という本を見た。
本を開くと、鳥が飛び花が咲き、音楽が流れる穏やかな極楽の様子が描かれていた。さらにページをめくると、苦しんでいる人たちを救って下さる優しいカンノンさんに知恵の力で悩みを解決して下さるセイシさん、そしてアミータス・アミターバ王(阿弥陀さま)が現れ、「私が君を守っているから、なにがあっても大丈夫だ。どんなふうでもいいから、どこまでも生きて行くんだよ。極楽は、君の心の中に洗われる。君の心が極楽のけしきになるんだ」と語られる。
本の帯には人類学者中沢進一さんのコメントが書いてあった。『心の中の最秘境への旅!世界遺産を越える極楽へのツアーガイドブック出来ました』
地獄も極楽も生きている私達の心の中に存在すると考えれば、帰って来れるというか、自由に行ったり来たり出来るっていうか、してしまうっていうか・・・。
「浄土(極楽)といい穢土(地獄)というも土に二つの隔なし ただ我等が心の善悪によるとみえたり」という日蓮聖人の言葉が思い浮かんだ。珍しく日蓮宗のお坊さんのような事を・・・。
やはり地獄も極楽もこの世、しかも自分の心の中にあると思えば現実味を帯びてくる。我が家の中にも・・・。
しかし、『極楽』ってスゴイ言葉だ。楽を極める・・・問題なのは何が楽かって事だ・・・。