*境内にあるハスの葉は大きくなったけど、なぜか花が咲く気配はまったくなし・・・。ハスは2千年前の種が発芽し花を咲かせた『大賀ハス』に代表されるように、もの凄い生命力を持った植物だ。
お釈迦さまはイキイキと生きる為の教え(お経)の名前にハスの生きる力にあやかるようにと『妙法蓮華経』という名付けられたわけだが、生命力の強いハスなのになかなか花が咲かない。これは、きっと生きる事の難しさを教えてくれているのだろう。
先日御主人の満中陰忌の供養をお勤めされた奥様が、以前家にお経に伺った時に、「ハスの花は泥沼の中から綺麗な花を咲かせるんで、世の中を泥沼に譬えて・・・」などと話をしていたら、故人となられた御主人が、「僕は泥の中でドロドロになりながら、レンコンになりたい」と言われ、すると奥様が、「じゃ~お父さんはレンコン。私はハスの花ですね~」と言われた事を思い出した。
花がなかなか咲かなくても、ハスの葉のように水をハジキ飛ばしイキイキと頑張りたいものだ。