今日4月8日はお釈迦様の誕生日!『花まつり』。
お釈迦様は、ルンビニー園という花が咲く綺麗な公園で、母の左のわきの下から生まれ、天から甘露の甘い雨が降り生まれて誕生を祝い、生まれてすぐに立ち上がり7歩歩いて、「この世の中に私という命は、たった一つしかない。だから一つ一つの命は皆尊い」(天上天下唯我独尊」)と言いった。と語られています。そんなおとぎ話しのようなことばかりお坊さんがいっているから、「生まれてすぐに人間が歩くわけないでしょ」と、子供にも相手にされなくなり『花まつり』行事が衰退してしまいました。
お釈迦様は、シャカ族の王子としてこの世に生まれます。釈迦の母マーヤ夫人は、シャカ国と敵対するコーサラ国から政略結婚として、シャカ国の王に嫁いできます。そして、お釈迦様を身ごもり、里帰り出産をする為にコーサラ国へ向けて旅立ちます。ところが、旅の途中急に産気づかれ、慌てて近くにあったルンビニー園という公園で休まれます。そしてそこで、大変な難産の末、今であれば、帝王切開のようなかたちでお釈迦様を出産されます。マーヤ婦人は、お産の設備もない公園で、しかも、難産であったにもかかわらず十分な手当ても出来ず、休養する間もなくシャカ国へ引き返すという無理があり、産後の経過が悪く、一週間後に亡くなられます。このようにして釈迦は生まれてまもなく母を失い。母の妹マハーパジャパティに養育される事になります。
あ釈迦様は、生まれてすぐ7歩あるいて、「この世の中に私という命は、たった一つしかない。だから一つ一つの命は皆尊い」(天上天下唯我独尊」)と言った。と伝えられますが、生まれてすぐに人間が立って歩きしゃべるわけがありません。これは、七日後に母が無くなった事と、命というのは誰にも替わりが出来るものではなく、一人一人の命の尊さを表したものです。
釈迦は左のわきの下から生まれたなどと言いますが、これも人間がわきの下から生まれるわけがありません。おそらく通常分娩ではなく今の帝王切開のようなかたちで生まれられた事を表すものでしょう。お釈迦様の誕生の時に、天から甘い雨が降ったなどと言いますが、これも、天から甘い雨が降るわけがありません。難産で生まれた釈迦を薬湯である甘茶(産湯)につけたのが、現実です。
「花祭り」は、お釈迦様の誕生を祝うと同時に、命の有り難さ尊さを考える時でもあります。
*若桜町の蓮教寺に行くと、境内のしだれ桜も散り始めていた。今日はとっても寒く、桜の花びらと小雪が一緒に舞っていた。