稲刈り前の黄金色に染まった稲穂を見ながら、『実るほど 頭をたれる 稲穂かな』という言葉が思い浮かびました。これはご存知のとおり、謙虚さの大切さをわかりやすく表した言葉です。
ですが、稲穂は最初から頭をたれているわけではありません。
苗の状態から育っていく時は上へ向かって、わき目も振らずまっすぐに伸びています。
人間も、若い時は一生懸命に少々無茶をしてもまっすぐ伸びていったほうが、歳を重ねた時に大きな実りを得ることが出来るということだと思います。
一生懸命にまっすぐに生きて、時には失敗を積み重ね事もあるかもしれませんが、そんな経験を積みながら歳を重ねてこそ、謙虚になれるのだと思います。
そう思うと『実るほど 頭をたれる 稲穂かな』また違ったイメージがわいてきます。謙虚な気持で私たち人間も『実りの秋』を向かえましょう。