今、新型コロナの影響などにより様々な“憂い”が世の中を覆っています。“憂い”とは、嘆き悲しむ事、心が晴れないという意味があります。
ところが、この『憂』という字に人偏『人』を付けると『優』やさしいという字になります。人は人と交わる事によってこそ優しくなれるという事です。
今は空前のペットブームで17歳以下の子供の数よりも飼われているペットの数の方が多いそうです。もちろん可愛いペットたちに癒され優しくなるのも素晴らしい事ですが、やはり人は人によって癒され優しくなれたらさらに良いと思います。
学成寺の愛言葉は『憂いを破り 和の波を広げよう 憂破破 和波波(うはは わはは)』です。
みんなが仲良くイキイキと生きる方法は、片寄らない考えや行動を実行する事ですというお釈迦様の教え『中道』に照らし合わせ、気候のバランスも良くなり、昼と夜の長さが同じでバランスの良いお彼岸の中日をきっかけに日常のバランスの乱れを修正しようとしたのが『お彼岸』です。
今は新型コロナの影響によりソーシャルディスタンスが求められ、なかなか難しい現実もあると思いますが、人と人との繋がりを大切に、命を繋いで下さったご先祖様に感謝し、心優しい日々を送れるように心がけたいものです。