＊夕べのNHK総合の『歴史探偵「比叡山延暦寺」』はとても良い番組だった。

番組を見ながら随分昔になるけど、師僧の僧多聞様に促され10人ほどの坊さんと比叡山の『居士林』という一般の人を受け入れ研修させて頂けるところで過ごした日々を懐かしく思い出した 🙂

その時の事です。昼食の時間になりテーブルに着くと和尚さんが「音を立てずに静かに食事をしてください。音を立てると餓鬼界に堕ちて食べれずに苦しんでいる亡者が更に苦しみます」と。なるほど〜と思いながら食べ終えていると、また和尚さんが出てきて、僕の前にいたちょっとお行儀が良くなかった若い女性に「貴方はお幾つになられますか」と。恥ずかしそうに「25歳になります」と女性が答えると和尚さんが「人間は飲まず食わずでいたら10日しか生きる事は出来ません。貴方が25年も生きて来れたと言う事は、その間1日も欠かさず毎日食事を頂く事が出来たらからですよね。だったら、もう少しお行儀良く真剣に食事を頂きましょう」と 🙂

その場に爽やかな空気が流れ、その踊りだと感動しました。

他にも回峰行を２日間、浄行堂での歩きながらの念仏三昧、礼拝行、などなど貴重な体験をさせて頂き、僧多聞様の「何事もやって見なけりゃわかんね〜だろ〜。頭の中で理屈ばかりこねてたってしょうがね〜だろう〜」と言う言葉が身に染みたものでした。

コロナ禍が落ち着いたらまたお参りさせて頂きたいなぁ。