*若桜町の蓮教寺の本堂で満中陰忌を勤め、檀家さんの家に戻って初盆の供養もお勤めした。法要後のお話は、満中陰忌の話から、お盆の話へ・・・。
「以前、お盆はお墓に参っても留守じゃないんですか」と尋ねられた事から始まり、「たしかに、そういう状況設定の元にお盆行事は成り立ってますから、お盆はお墓は留守なんです。ですからお盆のお墓参りは、お留守番になってるんです。家に誰もいない事を『留守』といいますが、私達は家から出かけて誰もいないように見えますが、家には姿こそ見えませんが、ちゃんと留まって守って下さっているご先祖様がいて下さる。だから留まって守る。『留守』というんですよ。普段留守番してもらってますからお盆の3日間くらいは私達がお墓を留守番しますからね。てな思いなんですよね」などと始まり延々・・・とお盆の話をさせて頂いた。
その後、お墓に納骨に行くも、お墓が満員で納骨できず。いつも前もってお墓の状態を確認されておいた方がいいですよと言うのに、今回は忘れていたなぁと思いながらお墓を後にしていると、後ろの方から、「おしょ∼さん。鞄を忘れとられますよ∼」と。お経本などが入った鞄を忘れていた・・・。「最近忘れ物が多くて、いつも家で怒られてます」と言いながら、袈裟を着用するのを忘れていたことは、恥ずかしくて言えなかった。誰も気付かれていないようだったので・・・。