*シティーホールさんでお葬儀をお勤めさせて頂いた。お元気な頃はお墓に参られ本堂そして位牌堂にも参られ、いつもきちんとして丁寧なご婦人だった。書道家として書道をたしなまれていて金婚式を迎えられた時には、陶芸をされるご主人と『二人展』を開催されていた。その時に、見事な作品の数々を拝見し、「私も書を教えて頂かないといけませんわ」というと「お上人さん、なにをおっしゃいますですか」とにこやかに笑っておられた。遺影を前にそんなお姿が思い出された。92歳の旅立ちだった。
*今日、日蓮聖人ご生誕800年の正当の日を迎えた。コロナ禍により千葉県小湊の誕生寺での法要がリモート配信となるなど何とも言えない状況でこの日を迎える事となった。
昨日がお釈迦様の亡くなられた御命日で、今日2月16日が日蓮聖人のお誕生日。この事から日蓮聖人自ら自分はお釈迦様の生まれ変わりだとの意識を持っておられた。とにもかくにも昨日といい今日と言い、大切な日という事だ。
日蓮宗の坊さんは、上行菩薩の再誕だとか難しい言葉ばかり使って日蓮聖人の御生誕を語ろうとするが、日蓮聖人がこの世に生まれてなかったら日蓮宗の坊さんの命はこの世に誕生していないわけだからもっと素直に生まれてきて頂いて有難うと喜びを表せばよいのにと思う。
ただ お年を召されただけの方もなかには、いらっしゃるのですね。
都住職です!
そうならない様に、毎日を過ごしたいと思います。