*先日、84歳のお父様の葬儀を勤めれた方の御家族の方が、「家をかたずけていたらこんなものが出てきました」と、建具職人だった故人が自分でつくられた額を持って来られた。
見てみると中に3枚のお札が入っていて、いずれも84歳で亡くなられた故人の42歳の時の厄除札だった。なんで3枚もあるのかとよく見てみると、なんと、一枚目には1月・2月・3月・4月、2枚目には5月・6月・7月・8月、3枚目には9月・10月・11月・12月と書かれていた。
42歳の厄歳を無事乗り越える為に、なんと一年を3回に分けてそれぞれお札を受けておいられたという事だ。いまでこそ便利でそれなりに豊かな時代になり、なんの緊張感もなく一日を過ごす事が出来るけど、42年前の当時、いろんな思いや願いを込めて厄歳を無事に乗り切ろうとされていた事を思うと感慨深いものがあった。
一年、一日を無事過ごせる事の有難さを考えさせられた。