*午前中、学成寺で法事をお勤めし、午後は八頭町中地区の蓮教寺の檀家さん宅にて法事をお勤めした。
学成寺での法事は、大祥忌(3回忌)の法事で、後席で息子さんの供養を勤められた施主さんが、「法事は故人を思いだしてあげるものなのでしょうが、思い出すと心苦しいです・・・」と正直な胸の内を語られ、いろんな話をさせて頂いた。
「一生懸命真面目にしている人よりも、楽しみながらやっている人の方がいい仕事が出来て、さらに良いのは、遊び心を持っている人が一番いい仕事が出来るんです」と言われるのを聞きながら、なるほどぉ~と。
そこで、「遊ぶってのは、心を自在に操る事を言うんですよ。私達に救いの手を差し伸べて下さる観音様は遊んでおられるってお経に書いてあるんですよね」などと言っていると、「じゃあ悟るって事は、遊ぶて事を言うんですよね」と。これもある意味その通りだ。
お戒名が『蓮華院』だったので、「蓮は汚い泥の中から清らかな花を咲かせるので、世の中を泥に譬え私達も清らかに生きましょうなんてよくお坊さんは言いますけど、そうはうまくいかないですよね。ある意味泥まみれでもいい泥の中で堂々とイキイキと生きたいですよね」と言っていると、お施主さんが最後の挨拶で、「泥の中でもがいている皆さん。これから一生懸命生きましょう。では最後に和尚さん一言」といきなりふられたので、「私達は、不幸には敏感ですけど、幸せには鈍感なんですよね。供養をお勤めした蓮華院様を通して幸せにも敏感になりましょう」とお話しさせて頂き、後席が終わった。
その後、八頭町へ向かい檀家さん宅で供養をお勤めした。八頭町中地区は、雪が沢山あった。