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11月30日(日) 臨床宗教師 

2014年11月30日コメントをどうぞ

*夕べ、NHKの番組『臨床宗教師∼限られた命とともに∼』を見た。

この番組は、宮城県のお寺の副住職であり臨床宗教師でもある高橋悦堂が余命を宣告された人の心のケアの為に、その魂と向き合い続けるた1年を追ったものだった。

高橋悦堂さんは僧侶であるが、「通夜や葬儀以外に人の死にふれた事はない」という。

私も含めて多くのお坊さんがその通りで、以前あるお寺での檀信徒さんとの語らいの席で、「お釈迦様は生老病死をいかに受け止め向かい続けるかを説かれているのに、お坊さんがその生老病死の現場にいません」と言われたことを思い出す。

亡くなられた時にもいない。その後しばらくしてお寺に連絡があり、ようやくお坊さんの登場となる、そしてすべてが整ったお葬儀の場に登場しお経を唱えお葬儀を営むのみで、あとのフォローもない。悲しいかなこれが現実。

お葬儀儀礼もお坊さんが、説明責任をちゃんと果たしてこないから、いろんな事があやふやになり参列者にはわけがわからない。だから近年は、お坊さん(宗教者)を呼ばずに営む『直葬』が増えている。

限られた命を生き、死と向き合う人々とじかに接する高橋悦堂さんの姿は素晴らしいと思った。

元気な時から、気楽にお寺に来てもらい共に生き、最後はよく頑張れましたねとおくり、その後のフォローもできるお坊さんでありたいと思うが、なかなか・・・。

臨床宗教師高橋さん

 

 

 

 

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