自然界も、世の中も“バランス”が乱れたと思える事が多い昨今、やはり何事も大切なのは“バランス”です。
その普段のバランスの乱れを修正しようとしたのが「お彼岸」です。
一年を通じて昼と夜の長さが同じでバランスの良い日が『彼岸の中日』です。この日を真ん中に挟んで一週間、気候も良くなり人間の頭も冴えると言われるこの時期に日常のバランスの乱れを修正しようとしたのが『彼岸』です。
命を繋いで下さった方々である御先祖様に感謝をし、そこからバランスの修正を考えます。
ですから、お墓にお参りしてお彼岸が終わるのではなく、お墓にお参りする事でお彼岸が始まります。なのでお彼岸のお墓参りは普段の生活の事を考える出発点です。
バランスを乱す原因は、自分の都合だけ考えた片寄った考えや行動です。
自分の都合も大切ですが、お彼岸を機会に視野の広い心を持って周りの人の事も考えて、みんながイキイキと生き易く暮らせる方法を実行したいものだと思います。
『暑さ寒さは彼岸まで』と言いますが、彼岸まで、というと油断が生まれます。油断しないように『暑さ寒さは彼岸から』という事で、気を緩めることなく毎日を過ごしましょう。