今月の言葉

最後の子育て

2023年10月01日コメントをどうぞ

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看護師で真言宗の僧侶でもある玉置妙優さんが書いておられた新聞のコラム『明日の一歩』に深い感銘を受けました。

よく聞く話に、「ピンピンコロリで逝きたいね。子供に迷惑をかけたくないから」という言葉があります。

玉置さん曰く、「命をしまうというのはとてつもない大仕事です。しかも人生で一度しか経験する事が出来ません。だからこそ先に逝くものとして、子供に見せてあげなければいけないのです。人間と言うのは、こうやって老いて、病んで、そして死んでいくんだよと。よく見ておきなさいよと。この時がまさに自分の身を教材とした最後の子育てなのです」と。

さらに「介護や看病をしている時は、子供から不満も出るでしょう。あれこれと負担もかかるでしょう。でも苦労をするから、大変な思いをするから、大きなものを得られるのです。死にざまをしっかりと見せてあげてください。それは決して迷惑なんかじゃありません。十分に看病しきった方々は、こうおっしゃいます。親の死から、本当に沢山の事を教わりました。心から有難うと言いたいです」と。

最後のとてつもない大仕事。よく考えてみたいものです。

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